歯が不健康な人は太りやすい!その原因とは?
歯周病が原因でメタボになる!
歯の不健康状態を作り出す原因となるのは、日本人が歯を失う原因の第1位である「歯周病」です。歯周病は歯周病菌に歯茎が感染することで引き起こり、少しずつ歯茎を蝕んでいくことで歯がグラつき、放置していると歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
さらに歯周病は肥満体質を作り出す要因と考えられており、体格指数(BMI)が高ければ高いほど、歯周病感染者が多いという調査結果も出ています。つまり、メタボ気味の人こそ歯周病になる確率が高いのです。
一方で、肥満体質が歯周病を引き起こすとも言われており、「肥満」と「歯周病」は切っても切れない関係であることがわかります。歯周病菌に感染したマウスに高脂質のエサを与えるという実験では、歯周病菌に感染したマウスの方が太りやすいという結果も出ています。
歯周病にならないためには?
丁寧なブラッシングを心掛ける
歯周病の予防で最も大切なのは、丁寧にブラッシングをすることです。それだけでいいの?と思うかもしれませんが、歯周病は歯と歯周ポケットの間に入っている歯垢が原因で感染します。歯垢を効果的に落とすためには、日々の丁寧なブラッシングが不可欠なのです。
自分に合ったブラシを選ぶ
たとえしっかりとブラッシングしていても、歯ブラシがご自身の歯に合ったものでなければ、歯垢をキレイに落としきることはできません。
歯周病予防に最適な歯ブラシは、ヘッドがコンパクトなサイズの歯ブラシです。口の中で小回りが利きやすく、隅々まで磨くことができます。
デンタルフロスや歯間ブラシを利用する
歯と歯の間に付く歯垢を歯ブラシだけで落としきることは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して落としましょう。通常の歯ブラシのみで歯垢を除去するよりも、約20%も歯垢除去率が高まります。
定期的に歯科医院で歯石を除去する
取り残した歯垢は、カリウムやリンと結びつき、歯石になります。これを石灰化と言います。一度石灰化した歯石は硬くなるため、さらに取り除くことが困難になります。それが原因となり、気づかないうちに歯周病になってしまう可能性が高まるので、定期的に歯科医院で歯石を除去することをオススメします。
多くの歯科医院では半年に一度、歯石を取り除くことを推奨しています。歯石除去には保険が適応され、約3,000円と比較的安い費用で行うことができる点がメリットです。
痩せにくいという人は歯周病を改善しましょう
歯周病が体重の増加につながっているとは、とても意外ですよね。歯の状態があまりよくない方や、しっかりとブラッシングできていないという方は、特に注意したいところです。常にキレイな口内環境を保つために、歯科医院へ定期的に通い、歯石の除去を習慣づけましょう。「食べ過ぎているわけではないのに痩せにくい……」という方は一度、歯科医院で歯周病になっていないかチェックしてもらってはいかがでしょうか?