お悩み相談
インプラント治療をしてから6年ほどが経ちます。インプラントを入れた周りの歯ぐきが赤く腫れていたので歯科医院に診てもらったところ、インプラント周囲炎だと言われました。インプラントは病気にならないと思っていたので結構ショックでした。これは治療で治るものでしょうか?
インプラントも天然の歯と同じ細菌で「インプラント周囲炎」を起こします。しかも、天然の歯よりも弱い傾向があります。
本来ならばインプラント治療を開始する前に歯科医療者がこのことをお伝えして、治療後には定期的なメインテナンスに来院なさるようにするべきなのですが、これ以上悪くしないために今からでも治療と定期的なメインテナンスを受けていただきたいと思います。
ただ、「現在のところインプラント周囲炎の治療法は確立されていない。」という文献が出ています。最悪の場合インプラントを取り除く必要があります。
- 小金井歯科/高田 尚美
- 2017.05.04
インプラントも天然歯と同じように歯周病になります。
むしろインプラントは生体にとっては異物ですので、天然歯よりも歯と歯茎の境目の防御機能が弱いと言えます。
天然歯と同じような歯周病の治療法に準じますが、まだ初期であれば丁寧なブラッシングと歯科医院での専門的なクリーニングで回復させることも可能ですので担当の先生とよくご相談されて下さい。
- 新大手町ビル歯科医院/柿内 裕明
- 2017.03.18
インプラントも病気になります。
インプラントに起きる歯周病には「インプラント周囲炎」と「インプラント周囲粘膜炎」の二つがあります。これは、一般的な歯でいうところの「歯周病」と「歯肉炎」にあたる言葉だと思って下さい。
どちらもブラッシングが十分に行えていないことにより起きます。
「インプラント周囲粘膜炎」の場合は歯肉炎のように歯ブラシを適切に行うことで元に戻る状態です。
一方で、「インプラント周囲炎」は炎症が骨にまで達しているため、簡単に治すことができません。
比較的新しい病気なため確立された治療法が無く、世界中の研究機関で日々研究が行われているのが現状です。
状態にもよりますが、インプラントの表面を外科処置などで綺麗にする治療を行います。
言葉で書くと簡単ですが、実際のインプラントの表面は骨との接触面積を増やすためにザラザラした表面をしており、そのザラザラの溝をどうやって綺麗にするかが課題となっています。
まずは、インプラント周囲炎と診断していただいた歯科医院でよくお話を聞いてみることをおすすめします。
歯周病専門医/福嶋太郎
- 福嶋歯科医院/福嶋 太郎
- 2017.03.17