お悩み相談

皆河/2020.09.07

お悩み予防処置

キシリトールのガムについて

最近、虫歯予防のために、キシリトールのガムを噛んでいるんですが、歯磨きの後に噛むのはよくないでしょうか?
子供用のキシリトールのラムネとかで、歯磨きの後に食べれます!みたいなのがあったので、同じかな?と思いました。

こんにちは。
麻布十番歯科オーラルケアです。
キシリトールがむし歯を防ぐ理由は、大きく二つに分けることができます。一つは、キシリトールだけでなく他の糖アルコールも持つ唾液分泌の促進と再石灰化作用であり、もう一つはキシリトールだけが持つ酸を作らないことと、歯垢中の酸の中和促進、ミュータンス菌の代謝の阻害です。
唾液分泌の促進と再石灰化作用では、糖アルコールには甘みがあるため、口腔内に入れると味覚を刺激し、唾液分泌を促進します。また、ガムとして噛んだ場合には、咀嚼により唾液分泌も促進されます。ただし、唾液分泌が促進されても、唾液そのものにはミュータンス菌の数を減少させる効果はありません。
 また、糖アルコールにより歯垢中のカルシウムレベルが上がるので、歯の再石灰化に役立ちます。さらに、糖アルコールとカルシウムの複合体は歯の硬組織中に進入して再石灰化を促進し、歯を硬くします。一方、キシリトールだけが持つ作用ですが、口腔常在菌がキシリトールを利用できないため、全く酸を作りません。さらにキシリトールには歯垢中に存在するショ糖を分解する酵素(シュクラーゼ)の活性を低下させ、歯垢中で酸ができにくくする作用に加え、アンモニア濃度を上げて酸の中和を促進する働きがあります。
よって、キシリトールガムを食後に噛む習慣は、虫歯予防に効果的と言えますので、安心して召し上がってくださいませ。
お大事にしてください。

麻布十番歯科オーラルケア/鳥居 秀平
2020.09.11

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

キシリトールがむし歯を防ぐ理由は、一つは、キシリトールだけでなく他の糖アルコールも持つ唾液分泌の促進と再石灰化作用であります。もう一つはキシリトールだけが持つ酸を作らないことと、歯垢中の酸の中和促進、ミュータンス菌の代謝の阻害のためです。

キシリトールガムは、歯磨き前と後とちらも私は良いと思っております。それは上の2つの理由で、歯磨き前だと酸を作らないことと、歯垢中の酸の中和促進であり、歯磨き後だと唾液分泌の促進と再石灰化作用だということにあたります。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2020.09.10