お悩み相談
インプラント治療が完了したあと、先生にできれば3ヶ月に1度、最低でも半年に1度はメンテナンスのために来てください、と言われました。メンテナンスにも費用がかかるそうなので、あまり気が進まないのですが……メンテナンスではどんなことをするのでしょうか?
当院で行なっているインプラントのメインテナンスについてお話しします。
・プラークの付着の有無のチェック
・排膿や出血の有無のチェック
・噛み合わせのチェック
・レントゲン検査による骨の変化のチェック
を基本的には行なっています。
インプラントも天然の歯と同じく「歯周病」に似た状態になります。
「インプラント周囲炎」と呼ぶのですが、これはいまのところ治療方法が確立されていません!
予防するためには常にインプラントの周囲が清潔で噛み合わせが管理されていることがキーとなってきます。
検査項目の前半2つで、「普段からきちんと歯磨きができているか」や「かぶせているものの適合状態が良いか」などがチェックできます。
3つめの「噛み合わせのチェック」は、インプラントの被せ物自体は金属やセラミックでできているので、すり減ることはあまりありませんが天然の歯は年齢とともにすり減ってくるため、こまめにチェックしてインプラントに過剰な負担がかかっていないか調べるためです。
4つめのレントゲン検査はインプラントの植わっている骨の状態をチェックするために行います。
一般的にインプラント周囲の歯槽骨は1年で0.2ミリずつ減ることがわかっており、これよりも早いペースで減っている場合は何か異常が起きているという判断に繋がります。
インプラント治療自体が自費治療なためメインテナンスも自費治療となってしまいますが、せっかく高額な治療費と長いの治療期間を経て得られたものですから、何か問題が起きてから高額なお金をかけるよりは、こまめにチェックしていった方がトータル的なご負担が少ないのではないでしょうか。
歯周病専門医/福嶋太郎
- 福嶋歯科医院/福嶋 太郎
- 2017.02.25