お悩み相談

あおりんご/2018.10.31

お悩み小児歯科

幼少期に摂取した薬と黄色い歯

子どものときに体が弱く、たくさん薬を飲みました。自分の黄色い歯がコンプレックスだったのですが、親になり、子どもに白い歯が生えてくるのを見ると、もしかしたら幼いころに飲んだ薬が原因だったのでは?と思えてきました。薬の摂取で歯が変色することはあるのでしょうか?

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

薬の影響で歯に影響を与えるものとしては「エナメル質形成不全」や「テトラサイクリンによる変色歯」などがあります。
エナメル質形成不全は、母親が飲んだ薬によって、子供の歯の表面ができそこなうことです。まだ正確な解明はされていませんが、抗生剤のアモキシリンが原因の可能性があると言われています。またテトラサイクリンによる変色歯は、歯の形成期(0~12歳)に、抗生剤のテトラサイクリンを服用することで永久歯や象牙質や骨に沈着して模様を呈するものです。
ただ、親御さんが子供の時に服用した薬によって、そのお子様に影響がでることは現状考えられることではないかと思います。

服用した薬だけでなく、乳歯は10%以下の子供にエナメル質形成不全が起こると言われています。珍しく感じ不安だと思いますが、乳歯の場合はいずれ抜けるため、定期健診で虫歯にならないように気を付けましょう。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2018.11.02