原因は遺伝だけじゃなかった!子供の歯並びが悪くなる4つのダメ癖とは?

2017.02.13 health小峰栞子

ダメな癖その1.口呼吸⇒「出っ歯」の原因に!

乳歯

人間は本来、鼻呼吸が基本。そして鼻呼吸だけでは酸素の供給をうまく行えなかった場合の予備として口呼吸があります。しかし、鼻炎などが原因で常に口呼吸をしている子は、幼いうちから口呼吸が当たり前になることがあります。

鼻呼吸の際は口を閉じた状態になり、舌の位置が上顎の前歯の裏に張り付くようになりますが、口呼吸になるとポッカリと口が半開きの状態になって、舌は下顎の前歯の裏を押している状態になります。この状態が長期間続くことで歯が前に出て「出っ歯」になるリスクが高まってしまうのです。

ダメな癖その2.指しゃぶり⇒「開咬」の原因に!

指を吸う赤ちゃん

赤ちゃんの頃に多くの子がやる「指しゃぶり」も歯並びを悪くしてしまう原因です。指をしゃぶることで、歯に強い力が加わり、それが長期間続くことで歯並びに影響が現れます。指しゃぶりは1~2歳までの赤ちゃんがしますが、2歳以上でも指しゃぶりをやめられない子もいて、長い子では5歳近くまで続ける子もいます。

このような場合、上下の奥歯を噛みあわせたときに前歯のところに隙間ができてしまう「開咬(かいこう)」と呼ばれる歯並びになりやすくなります。開咬になると、食べ物を前歯で噛めなくなるため注意が必要です。指しゃぶりは寂しさを紛らわすために行うと言われています。5歳以上になっても指しゃぶりがやめられない子は精神的なストレスを抱えている可能性が高いため、改善のために親御さんも一緒になって考えてあげる必要があります。

ダメな癖その3.どちらか一方の奥歯で噛む癖

おやつを食べる赤ちゃん

どちらか一方の奥歯だけを使って食べ物を噛む癖がある子は、将来的に歯並びが悪くなる可能性があります。この癖がつくと、左右の顎にかかる力のバランスが崩れて顎の形や顔の形が乱れてしまうのです。

ダメな癖その4.頬杖をつく

きょうだい

少し大きくなった子供に多いのが、「頬杖」をつく癖です。頬杖を長期間続けることで、顎に大きな負担がかかり、顎の骨と筋肉のバランスが悪くなってしまいます。顎自体が内側に押し出されることで顎が逆方向に移動し、左右非対象な顔になってしまう原因にもなります。

さらに、頬杖をついているときには、基本的に姿勢は前のめりになり背骨から首までの骨がおかしな方向に曲がってしまっている状態です。この状態を長期間続けると体全体の骨の歪みにも繋がります。

将来後悔しないように癖を改善してあげましょう。

今回は、子供の歯並びが悪くなる癖について解説をしてきました。癖にも色々な種類があり、中には子供だけなく大人も行っていることが多い癖もありました。子供に注意を促すとともに、大人も注意をしていきたいところですね。みなさんも、お子さんが今回ご紹介した癖を持っている場合は早めに改善させ、私たち大人も歯並びが悪くなるような癖を改善できるように生活を見直していきましょう。