お悩み相談

前髪アシメ/2019.01.07

お悩み歯周病

歯周病で死に至る場合って・・・

歯周病や歯槽膿漏で死に至るのって、歯ぐきから全身の病気になるからですか?
歯周病や歯槽膿漏だけが原因で死ぬことはありませんか?

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

歯周病(歯槽膿漏)だけで死に至ることはありません。歯周病菌は歯を支える組織だけを壊すだけでなく、歯周病菌が体内に入り込み全身にさまざまな悪影響を及ぼします。

歯周病菌が引き起こす症状は次のとおりです。
1) 感染性心内膜炎、狭心症、心筋梗塞)
歯周病菌が歯肉から侵入し、血管の中に入り込んでいきます。
入り込んだ歯周病菌が心臓の血管や弁などに取り付き、炎症や血管の詰まりを引き起こすことで狭心症や動脈硬化などになる恐れがあります。
2)糖尿病
糖尿病の人が重度の歯周病になった場合、糖尿病が悪化する恐れがあります。糖尿病と歯周病は相互作用を引き起こしてしまう可能性があります。
3) 脳卒中、脳梗塞
歯周病の人は、健康な人に比べて脳卒中や脳梗塞になる倍率が2.8倍とも言われています。
歯周病菌が血管内に入り、プラークと呼ばれる塊が出来て血管に張り付きます。
そして張り付いたプラークが剥がれて血の塊となり、これが脳へ飛び散って血管を細くしたり、脳の血管を詰まらせます。これが原因で脳卒中や脳梗塞が引き起こされてしまいます。
4)肺炎
歯周病菌によって肺炎を引き起こしてしまうことがあります。
細菌感染やウイルス感染が肺炎の原因ですが、誤って食べ物や唾液が肺に入ってしまうことで起こる誤嚥性肺炎は、歯周病菌が大きく関わっています。

この他にも歯周病は骨粗鬆症や食道ガン、肥満など様々な病気の原因と言われています。このような病気を悪化させることによって、死に至る可能もありますので、歯周病予防はとっても大事なことになります。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2019.01.08