お悩み相談

プリン/2019.02.14

お悩み小児歯科

子どもがみかんばかり食べます。

毎年冬になると、親戚から段ボールで届くみかんを息子が毎日2.3個食べます。
最近、酸蝕歯の原因になる成分がみかんに多いと聞いて心配になりました。
1日1個とかに抑えた方がいいでしょうか。
当たり前ですが、歯磨きは朝晩は特にしっかりしています。

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

酸蝕症は、歯の表面をおおっているエナメル質が飲食物の酸や胃酸などによって溶けてしまうことを指します。
人間のお口の中は、ふだんは中性のpH7前後に保たれています。しかし、飲食物や胃酸の影響でお口の中の酸性度が上がってpHが5.5以下の状態が長時間続くと歯が溶けやすくなってしまいます。
みかんでどの程度食べたらとかの詳細はわかりませんが、長い時間お口の中を酸性にしないことを心掛けて頂ければと思います。

酸蝕症と虫歯はどちらも酸によってエナメル質が溶けるという意味では同じです。
ただ、虫歯はミュータンス菌がだす酸によって歯が溶かされて穴が開くのに対し、酸蝕症は飲食物や胃酸、塩酸などの酸性の物質によって歯が溶ける、という違いがあります。
歯磨きで虫歯菌を減らしておくことは、もちろん大事なことになります。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2019.02.15