お悩み相談

一騎/2020.02.18

お悩み予防処置

唾液について知りたいです。

唾液って虫歯予防にどれくらい効果がありますか?
虫歯が唾液で修復する?こともあるとか、やっぱり、唾液の量が多い人の方が得でしょうか? 自分は小まめに水を飲まないと口がすぐ乾くるので、唾液が少ないタイプなんだと思います。

こんにちは。
麻布十番歯科オーラルケアです。
実は唾液にはすごいパワーがあります。
自浄作用(食べかすやプラークを洗い流す),抗菌作用,Ph緩衝作用(飲食により酸性に傾いた口腔内を中和する),再石灰化作用(飲食によって溶けかかった歯の表面を修復し虫歯を防ぐ),消化作用,粘膜保護・潤滑作用,溶解・凝集作用(味を感じやすくしたり,食べ物を飲み込みやすくする),粘膜修復作用などといった様々な作用があります。
唾液が減少すると、お口の中が乾燥し、ネバネバと不快感が生じ、食べ物が飲み込みづらくなったりするだけでなく、口臭、舌痛、口内炎や虫歯歯周病などにかかりやすくなってしまいます。
唾液の分泌は加齢とともに減少する傾向にあるため、唾液腺のマッサージをしたり、よく噛んで食べる、水分補給し口の中を潤す、鼻で呼吸する、レモンや梅干しなど唾液分泌を促進させる食べ物を意識的に摂取するなど、普段から唾液を増やすよう心がけてみてくださいませ。

麻布十番歯科オーラルケア/鳥居 秀平
2020.02.21

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

唾液には様々な作用があり、その中でも虫歯予防に関しては、
1) 再石灰化作用
虫歯菌は食べ物に含まれる糖分を分解して酸を作り、歯の表面を溶かしていきます。唾液に含まれるカルシウムは、溶かされた部分を修復して(再石灰化)元に戻す役割があります。
2)pH中和作用
口の中が酸性に傾くと、歯が溶けて虫歯になりやすくなります。食後は酸性に傾いていますが、唾液はややアルカリ性のため、口の中を中和して、虫歯になりにくくする働きがあります。
3)自浄作用
唾液の成分のほとんどは水分です。唾液の水分は、食べ物を食べた時に飲み込みやすくしたり、消化を助けたりする働きがあります。口内に残った食べカスも、唾液の水分によって流れます。
4)殺菌・抗菌作用
唾液にはリゾチームやラクトフェリンといった殺菌・抗菌物質が含まれています。これらの物質が虫歯菌や歯周病菌を殺菌・抗菌してくれます。

以上のような作用で、唾液は虫歯予防に役立っています。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2020.02.19