お悩み相談

MIURA/2018.07.24

お悩み口腔外科

舌に口内炎のようなものが

舌を噛んだ覚えはないのですが、口内炎のような白いものがあり当たると痛いです。2週間くらい消えないのですが、これは何なのでしょうか?

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニックの竹内です。
口内炎であれば1~2週間で治っていくものになります。現在は痛みはないようですので、単なる口内炎ではないかと思います。
白くなる原因はいろいろあります。
単に舌苔(ぜったい)が溜まっているだけのこともあります。
舌苔とは、舌の表面にある繊毛や繊毛の間に付着した細菌や口の中ではがれ落ちた粘膜細胞、食べ物のカスなどです。それがいろいろな原因(唾液減少、ストレス、胃腸の調子など)により目立っているだけかもしれません。
また、扁平苔癬、カンジダ症、地図状舌、乳頭腫などもあります。
扁平苔癬は、白班状、網状、環状に白く見えるものが多いです。原因ははっきりとわかってはいませんが、外傷性、細菌性、アレルギー性、梅毒性、神経性、遺伝性などさまざまな要因が考えられています。口内への刺激や喫煙も原因のひとつと考えられます。

カンジダ症はカンジダ菌に感染することで引き起こされる舌や粘膜が白く変化する病気です。
免疫力の低下、口内の乾燥、口内環境が不潔、などがカンジダ症を引き起こす要因となります。

地図状舌は舌の中央は赤くなり、そのまわりが白い班状になる症状が起こるのが地図状舌です。
原因ははっきりとはわかってはいませんが、ストレスやビタミンBの不足が原因ではないかといわれています。
舌の表面に溝ができる溝状舌を合併してる可能性もあります。

乳頭腫は原因で舌にぷつぷつしたイボ状のものができることがあります。基本的には良性の腫瘍ですが、再発することの多いできものです。

もちろん舌がんということもあります。この舌がんは今回ご紹介した中でも最も危険な病気です。
口内炎や舌のイボ状のものが3週間以上長引いた場合は舌がんが疑われます。
(単なる治りにくい口内炎の1種もあります)。

ご心配なら、一度専門医に診てもらうことをお勧めいたします。
舌はまずは診て、ある程度診断できるところですので、歯科医院に受診してみてください。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2018.07.26