お悩み相談
歯周病には『完治』という表現を使いません。今後もないでしょう。
『改善』や『進行の停止』が治療目標です。
なぜなら、そこには歯周病の原因が関係しています。
歯周病の原因は、歯周病原因菌の感染です。
では、歯周病菌はどこからやってくるのでしょうか?
歯周病菌も、元々、お口の中に常に存在し、
共生している口腔内常在細菌の中の一部です。
だから、原因除去療法によって歯周病が改善しても、
目に見えない真の原因を完全に取り除くことはできません
(細菌検査で検出限界以下になっても、ゼロになった証明にはなりません)。
その後の管理が悪ければ、すぐに再発してしまいます。
歯周病に罹患しない・再発させない。
そのためには、生きている限り(歯がある限り)、
歯周病対策を生活習慣として日常に取り入れる必要があります。
今後も歯周病に対して『完治』という表現が用いられることはないでしょう。
- あらやしき歯科医院/嶋倉 史剛
- 2019.08.30
名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。
歯周病に関しては、完治というわけでなく、症状を進行させないように、現状維持していけるようにすることになります。なくなってしまった歯の周りの骨が、基本的には元に戻ることはありません。
今のところ、歯周病に関しては、プロケアによる清掃(治療)とともに、ホームケアでの清掃と、両方が大事なことであります。
歯周病は予防することができます。定期的なクリーニングによって、歯周病菌を減らしておくことがポイントになります。
- たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
- 2019.08.21