あらやしき歯科医院/歯科医師 嶋倉 史剛

私は患者さん一人一人の不安や不満、お悩みなどを聞かせて頂くヒアリングに力を入れており、そのヒアリングの上でお悩みにあった治療プランを立て分かりやすい説明をすることを心掛けております。
質の高い歯科医療サービスを提供できるよう、日々心掛けておりますので、よろしくお願い致します。

住所 〒251-0032 神奈川県藤沢市片瀬5-5-3
TEL 0466-51-3622

回答したお悩み一覧

全回答数 8件/合計いいね 52件/最新の回答 2021.01.20

ゆうなん/2021.01.20

お悩み咬み合わせ

かみ合わせに違和感があり、体調に影響が出ています。

ここ数日、歯のかみ合わせに違和感があり、口の中の気持ち悪さや、頭痛といった症状が出ています。
治療に行くべきかもしれませんが、すぐにはいけないので、緩和させる方法や、急にかみ合わせがおかしくなる原因が知りたいです。
原因に心当たりがないので、すごく不安です。

原因がわからないととても不安ですよね。

実際に口の中を診察してみないとわかりませんが、多くの場合、
オーバーロードが原因です。

かみ合わせにはいくつかのルールが存在します。
そのルールから外れている(かみ合わせや歯並びが悪い)と、歯、歯周組織、顎関節や咀嚼に関連する筋肉に過負荷が掛かります。

最初の内は、歯、歯周組織、顎関節や咀嚼に関連する筋肉の材質的な強度による過負荷への抵抗力によって、機能的に問題はあるけど、顕在化していない(症状が表に現れない)状況です。

自覚症状が無くてもかみ合わせのルールを逸脱した問題は存在しているので、時間の経過とともに数年から十数年間のダメージが積み重なって、ある日突然症状が現れることがあります。

金属疲労である日突然ネジがねじ切れてしまったり、ある日突然コンクリートの壁に大きな亀裂が入ったり、
きっかけがなくても、日ごろは目に見えない感じ取れないダメージの蓄積で、ある日突然破断した症状が発現します。

今後の経過として考えられることは、
急性症状と慢性期を繰り返して、強い症状を感じる時期と症状が弱まる時期を繰り返して、
「以前は症状があったけど、今はそこまでの辛さは感じていない」と、おっしゃられる方がいたり、
「もう何年も辛い症状に悩まされているんです」という訴えで来院されたり、
症状に対する感じ方は、個人差が大きいと実感しています。

かみ合わせは自然には治りません。
歯科医師にしか治せないので、歯科を受診することをおススメします。

2021.01.20

山吹航史/2020.02.03

お悩み歯周病

日本人に歯周病の人が多いと言われるのはどうしてでしょうか。

なぜ日本人は歯周病の人が多いんでしょうか…。
外国の方々とは口の中の菌の種類が違ったりするんでしょうか?
食生活なども関係ありますか?

日本は「歯が悪くなってから治療する」スタイルが一般的なまま、だからです。
予防歯科先進国のスウェーデンは1970年代に「歯が悪くならないように予防する」スタイルが一般的になりました。
日本は外国の方々と比較して、考え方が40年以上も遅れているから歯周病の人が多くなってしまいます。

歯周病自体は「人類が最も多く罹患している感染症」としてギネスブックにも掲載されたほど、世界中に蔓延している病気で、菌の種類が違ったりすることはありません。

食生活も関係します。世界保健機構(WHO)は『歯周病は五大栄養素のバランスの崩壊』と示しています。
しかし、
感染症を予防するための生活習慣を身に着けることが最も重要です。
具体的には
日々の歯磨きでプラークを除去する・デンタルフロスを使う・定期的に歯科医院で適切なメンテナンスを行う
です。

日本人は、他の国が当たり前に行っていることを知らない、知っていてもできていない。ということが最も関係します。

2020.02.04

静弥/2019.11.21

お悩み歯周病

虚血心疾患と歯周病菌の関係?

最近話題になっていた「突発性虚血心不全」についてです。
聞きなれない病名なので調べていたんですが、たまに歯(歯周病)との関係が書かれた記事がでてきます。
ちょっと見てみたら、歯周病は全身に悪影響を及ぼすそうですね…僕も歯医者さんから歯周病に気を付けるよう言われたことがあるので…怖い。
歯周病の菌も原因になりうるというのは本当の話なんでしょうか? 口と心臓…どう関係してるのか分かりませんが、教えてください。

口と心臓は血管で繋がっているからです。

歯茎に感染した歯周病菌が、歯茎の中の毛細血管に侵入し、血流にのって全身を駆け巡ります。
だから心臓だけでなく全身に悪影響を及ぼします。

今は心臓血管外科手術の前には必ず歯科を受診し、専門的なクリーニングと口腔衛生指導を受けることになります。
手術の後に歯周病細菌による血管内膜炎や心臓内膜炎を起こさないためです。

日頃から口腔内細菌の量と質を管理することが、口の中の病気だけでなく、身体全体の病気を予防することにつながります。

細菌の入り口が歯茎というだけで、歯周病は全身の血管の病気といえるのではないでしょうか。

2019.11.27

牧 なりや/2019.08.20

お悩み歯周病

歯周病を完治させたい

歯周病は完治しないとか言いますが、いつか完治させられるようになりますか。

歯周病には『完治』という表現を使いません。今後もないでしょう。
『改善』や『進行の停止』が治療目標です。

なぜなら、そこには歯周病の原因が関係しています。

歯周病の原因は、歯周病原因菌の感染です。

では、歯周病菌はどこからやってくるのでしょうか?

歯周病菌も、元々、お口の中に常に存在し、
共生している口腔内常在細菌の中の一部です。

だから、原因除去療法によって歯周病が改善しても、
目に見えない真の原因を完全に取り除くことはできません
(細菌検査で検出限界以下になっても、ゼロになった証明にはなりません)。

その後の管理が悪ければ、すぐに再発してしまいます。

歯周病に罹患しない・再発させない。
そのためには、生きている限り(歯がある限り)、
歯周病対策を生活習慣として日常に取り入れる必要があります。

今後も歯周病に対して『完治』という表現が用いられることはないでしょう。

2019.08.30

稀楽璃@きらり/2018.11.26

お悩み咬み合わせ

突発性難聴の検査を受けた際、歯科医院で噛み合わせを見てもらうよう勧められ…

突発性難聴の検査を受けた際、歯科医院で噛み合わせを見てもらうよう勧められましたが、何か関係があるのでしょうか?

顎関節症は、最初にDr.コステンという耳鼻科医が発見しました。

顎の関節は耳の穴のすぐ手前にあるため、
噛み合わせの不具合による顎関節の障害に伴って、
めまい、難聴、耳鳴り、などの症状が現れることがあります。

歯科医院で噛み合わせの検査を行い、まずは、
歯科的な問題の有無について確認することをお奨めします。

2018.11.27

サトル/2017.11.24

お悩み歯周病

歯周病に関する質問です

最近、歯槽膿漏という言葉が使われず、歯周病という言い方が一般的になってきているのはなぜですか?歯周病と歯槽膿漏の明確な違いはあるんですか?

歯周病は、細菌感染と感染に伴う炎症反応により歯周組織が破壊されていく病気です。

歯周病が進行すると、歯槽(歯が骨に植わっている部分)から膿が漏れ出すこともあります。
それは、歯周病の進行過程の中の一つの病態を表しているにすぎません。

歯周病がどういうものかわかっていなかった頃は、単純に病態を見て、歯槽膿漏と表現したのでしょう。

歯槽膿漏は、実は歯周病という病気が進行するとあらわれる症状のうちのひとつ。
だから、歯の周囲組織に起こる病気=歯周病 の方が病気を表現するのに適している。

病気のメカニズムの解明が進んで、表現する言葉がアップデートされた結果です。

2017.11.25

atsu/2017.11.07

お悩み歯周病

市販の歯磨き粉は歯周病に効きますか?

市販の歯周病に効く歯磨き粉とかありますが、あれって効果あるのでしょうか?効果があるなら買いたいですが迷っています。

歯周病の発症には 細菌因子・環境因子・生体因子 が関与します。

歯周病に効くという歯磨剤の成分は、生体因子に働きかけて、
炎症を抑えたり、血行を促進したりして、歯周組織の抵抗力を高めようとするものです。

歯磨きという物理的な作業で細菌因子が取り除ければ、歯磨剤は何でも構いません。

歯周病に効く歯磨き粉 を使うことで、
より歯磨きに注意を払うようになり(環境因子)
完璧には取り除けない細菌に対して、体の抵抗力を高めたい(生体因子)。

という点では、ぜひ、使っていただきたいと思います。

2017.11.08

atsu/2017.09.13

お悩み歯周病

歯周病について教えてください!

色々歯科医院のホームページを調べていたら歯周病は治るという意見もあれば、一度かかると治らないという意見もありました。実際どっちなのでしょうか?

歯周病の進行程度にもよりますが、

歯周炎と言う、細菌感染による炎症状態を改善することは出来ます。
炎症を取り除き、健全な歯と歯ぐきの関係にするために治療します(治る)。

一方、

歯周炎の進行によって、歯を支えている骨が無くなっていきます。
水平的に(一部ではなく広い範囲に)骨吸収してしまっている状態では、
骨が元通りに戻ることはありません(治らない)。
見た目に下がってきた歯ぐきは、元に戻りません。
あまりにも歯周病が進行し、骨のダメージが大きい場合は、
細菌感染源の除去のために歯を取り除くしかない事もあります。

何をもって治るとするか?治らないとするか?ではなく、
失われた骨は取り戻せなくても、病気が進行しないように炎症を改善し、
健康な歯ぐき組織になるように治療する。

というために歯周病の治療は行われます。

2017.09.15