お悩み相談

静弥/2019.11.21

お悩み歯周病

虚血心疾患と歯周病菌の関係?

最近話題になっていた「突発性虚血心不全」についてです。
聞きなれない病名なので調べていたんですが、たまに歯(歯周病)との関係が書かれた記事がでてきます。
ちょっと見てみたら、歯周病は全身に悪影響を及ぼすそうですね…僕も歯医者さんから歯周病に気を付けるよう言われたことがあるので…怖い。
歯周病の菌も原因になりうるというのは本当の話なんでしょうか? 口と心臓…どう関係してるのか分かりませんが、教えてください。

口と心臓は血管で繋がっているからです。

歯茎に感染した歯周病菌が、歯茎の中の毛細血管に侵入し、血流にのって全身を駆け巡ります。
だから心臓だけでなく全身に悪影響を及ぼします。

今は心臓血管外科手術の前には必ず歯科を受診し、専門的なクリーニングと口腔衛生指導を受けることになります。
手術の後に歯周病細菌による血管内膜炎や心臓内膜炎を起こさないためです。

日頃から口腔内細菌の量と質を管理することが、口の中の病気だけでなく、身体全体の病気を予防することにつながります。

細菌の入り口が歯茎というだけで、歯周病は全身の血管の病気といえるのではないでしょうか。

あらやしき歯科医院/嶋倉 史剛
2019.11.27

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

近年、歯周病がいくつかの病気に密接に関係していることが明らかになっています。
心臓病で動脈硬化を起こした血管の中のプラーク(動脈硬化の病巣)を調べてみると、歯周病の細菌がいたり、血管外科で動脈瘤の手術をした時に、サンプルを取ってその瘤を調べてみると、歯周病菌が入っていることが報告されています。歯周病原因菌などの刺激により、動脈硬化を誘導する物質が出て、血管内にプラークが出来血液の通り道は細くなります。
また、糖尿病とは密接な関連があり、脳卒中、脳梗塞、低体重児出産、早産、認知症、肺炎など、全身疾患に深く関わっていることが証明されてきています。
歯周病になる前に、定期的な健診と専門的ケア、そしてホームケアで歯周病を予防していきましょう。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2019.11.24