お悩み相談

ペペペ之介/2018.09.11

お悩み歯周病

妊娠期の歯周病治療は大丈夫でしょうか

わたしは中度の歯周病です。
これがおなかの子どもに問題を与えないか不安です。
子どもができるまで歯医者さんで長らく治療を受けてきましたが、
一向に回復せず、今に至ります。
安定期がまだなので、しばらく治療は受けない方がいいのでしょうか。
でも、これ以上悪化すると子どもへ悪影響を与えるかも…どうすればいいでしょうか。

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

歯周病なかなかよくならないのは大変ですよね。
妊娠中も歯科医院での定期的な清掃は続けることは可能であります。歯周病である方なら、なおさらできる限り継続していただきたいです。
それは、まず一般に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。
これには女性ホルモンが大きく関わってくるといわれており、特定の歯周病原細菌の増殖を促すことなどが言われています。これらのホルモンは妊娠終期には月経時の10~30倍になるといわれており、このため妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。
ただ、基本的には清潔な口の中では起こらないか、起こっても軽度ですみますが、歯周病の方はより気をつけないといけません。

また、おなかのお子様に影響を与えることとしては、早産や低体重児出産の危険性が高まると指摘されています。これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
生まれてくる元気な赤ちゃんのために、治療を継続していってもらいたいです。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2018.09.18