お悩み相談

喫煙者/2018.09.13

お悩み小児歯科

親の喫煙と子どもの歯

子どもが生まれたことをきっかけに、現在禁煙治療をしています。
最近、もっと早く始めた方がよかったのでは…と後悔しています。
妊娠期間も、必ず外で吸うようにはしていましたが、
それでも父親の喫煙が子どもの歯に悪影響を与えることはあるのでしょうか。
嫁さんには心配しすぎだと言われますが、もう心配でたまりません。

さかえ歯科医院 院長 榮です。

たばこの煙は、喫煙者が吸い込む煙(主流煙)より、たばこから立ち上がっている煙(副流煙)の方がはるかに多くの有害物質を含んでおります。たばこの煙は「たばこの三悪」と呼ばれるニコチン、タール、一酸化炭素以外にも200種類以上の有害物質を含んでいて、その中の40種類以上が発がん性物質です。

家族の喫煙の影響は当然子供にも及びます。両親のどちらかが喫煙者である子供(2歳半~3歳)の尿中のニコチンを測定した研究がありますが、非喫煙者の子供を1とすると、喫煙者の子供の尿中のニコチン量は、家族が屋外または窓のそばで吸ってる場合は2.4倍、台所の換気扇の下で吸っている場合は3.0倍、日常的に吸っている場合は15倍にもなります。

また、たばこの煙は、口の中にも様々な悪影響を及ぼします。その一つとして唾液の分泌が低下して口が乾きやすくなるため、むし歯のリスクが高まります。この増殖したむし歯菌がお子様に感染するリスクも高まります。

お子様が生まれたことで、家族みなさんで健康を意識する絶好の機会です。お子様のために禁煙治療頑張ってみてください。

さかえ歯科医院/榮 健臣
2022.08.09

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

タバコは何にしろいいことはないですよね。
一番の影響は巷でよく言われている「受動喫煙」ですよね。
受動喫煙による危険は、妊娠中からすでに始まっています。妊婦への影響としては、流産のリスクが約2倍、早産は約1.5倍高くなると言われています。
胎児の発育にも悪影響を及ぼします。妊娠中の胎児は、タバコの影響で体重増加が十分ではなく、出生時の体重は、喫煙しない母親から生まれた子どもよりも平均140g 低くなります。
しかも、子宮内発育遅延になる確率は約2倍、低出生体重児が産まれる頻度は約1.6 倍高くなると言われています。

子どもの受動喫煙による健康被害は、乳幼児突然死症候群(SIDS)、呼吸器症状(せき、たん、息切れなど)・気管支炎、肺炎、中耳炎などです。タバコはSIDSのリスク因子であり、父親と母親が喫煙者である場合は、リスクが10倍になるといわれています。また、子どもが成長して成人になってからも、胎児のときの受動喫煙の影響が続くと考えられています。肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームに関連があることがわかってきているそうです。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2018.09.21