お悩み相談

にいに/2021.05.13

お悩み予防処置

低気圧で歯が痛くてつらいです

低気圧が原因の歯の痛みって、どうしようもないでしょうか。
痛み止め飲むしかないですか?

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

「天気の悪い日や気圧が低いと歯が痛む」というのは、昔から経験則としては知られていましたが、現在も、まだ全貌は明らかになっていません。原因のひとつとして考えられるのが「気圧の変化」です。

歯の中には「歯髄腔」と呼ばれる神経(歯髄)を収めた空間があり、その周りを象牙質、さらにエナメル質が包む3重構造になっています。歯髄腔の内部の気圧は通常、外気圧と同じになるように保たれていますが、短時間に急に外気圧が変化すると調整が間に合わず、外気圧と歯髄腔内部の気圧に差が生じる場合があります。その結果、内部から歯に圧がかかることで、歯が痛むことがあるようです。
同じ場所、同じ気象条件下でも、高度が上がれば気圧は下がりますので、飛行機に乗った場合や高い山に登った場合も、同じメカニズムで歯痛が起こることがあります。ちなみに、飛行機に乗った際に起きる歯痛は「気圧性歯痛」「航空性歯痛」と呼ばれております。

一般的には、鎮痛剤を服用していただくしかございませんが、歯痛を強くしている虫歯や治療途中の歯、顎骨の異常がないかどうかは、歯科医院で一度判断していただくとよいでしょう。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2021.05.14