お悩み相談
50代後半に入ってから、口が乾きやすくなりました。この半年ほどで症状が顕著になり、会話中にも水を飲む回数が増えて困っています。年齢的なものだと諦めるしかないのでしょうか?それとも、何か改善するための治療法や効果的な対処法がありますか?
名古屋市緑区のたけうち歯科クリニックの竹内です。
病的な原因がなければ年齢による唾液減少はあります。
皮膚のシワのように加齢で口が渇きやすくなることはあります。
対策としてはいろいろありますが、唾液腺マッサージやレモン水などでのうがいで唾液腺活性化促す、お口の保湿剤を使うなどがあります。
唾液腺マッサージは、唾液の分泌を促進し、口腔内の健康を保つための簡単で効果的なセルフケア方法です。
唾液腺マッサージの効果
唾液の分泌促進: 唾液腺を刺激することで、唾液の分泌が促され、口の乾きや口臭の改善に役立ちます。
口腔内の健康維持: 唾液は消化を助け、口腔内の自浄作用を高めるため、虫歯や歯周病の予防にも効果があります。
嚥下機能の向上: 唾液腺マッサージは、特に高齢者の嚥下機能を維持するのに役立ちます。
正しいやり方
耳下腺マッサージ: 耳たぶの前方に人差し指を当て、円を描くように10回マッサージします。
顎下腺マッサージ: 顎の内側の柔らかい部分を指で押し、耳の下から顎の下まで順に押していきます。各ポイントを5回ほど押します。
舌下腺マッサージ: 顎の真下から舌を押し上げるように、10回ほど上方向にゆっくり押し当てます。
ストレッチ: マッサージに合わせて首や喉元のストレッチを行うと、さらに効果的です。
注意点
優しく行う: マッサージは「やさしく」「痛くない程度」に行うことが重要です。
食前や就寝前に行う: 効果を高めるために、食事の前や就寝前に行うことが推奨されます。
唾液腺マッサージは、自宅で簡単にできる口腔ケアの一環として、日常生活に取り入れることができます。健康的な口腔環境を維持するために、ぜひ試してみてください。
レモン水うがいは唾液分泌を促進する効果があります。
レモン水は唾液の分泌を増加させることが実験で示されています。特に、濃度が高いほど唾液分泌量が増加します。
この効果は、味覚の敏感さを高め、食欲を抑えることにもつながります。レモンの酸味が舌に感じられ、食べ過ぎを防ぐ効果があります。
また、レモン水はドライマウスの改善にも役立つとされています。
うがいの際は、舌を使ってレモン水を歯全体に馴染ませることが推奨されています。
このように、レモン水うがいは唾液分泌を促進し、味覚を敏感にし、健康的な食事を促進する効果があります。
口腔内保湿剤は、口の中の水分量を保ち、口腔乾燥症の症状を和らげるための製品です。以下のポイントを考慮して選ぶことが重要です:
タイプ: ジェルタイプは保湿効果が高く、液体タイプはサラサラしていて使いやすいです。
使用タイミング: ブラッシングの前後に使用することで、口腔乾燥を改善する効果があります。
選び方: 口の状態に応じて適切な製品を選ぶことが大切です。
他の種類: マウスウォッシュやスプレーなど、さまざまなタイプの保湿剤があります。
これらの情報を参考にして、自分に合った口腔内保湿剤を選んでください。
- たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
- 2025.12.06










