お悩み相談

サトル/2017.11.24

お悩みインプラント

インプラントのALL ON 4の治療について

ALL ON 4やALL ON 6は顎の骨に埋め込むインプラント体を数が少なく済むので、それだけ体への負担を軽減できるということですか?ちなみに片顎を4本や6本のインプラント体で支えるのは本当に可能なのでしょうか?

ALL-ON-4は基本的に5番から6番あたりまでしか咬合を再建できませんので,7番までの再建が必要な場合はALL-ON-4に2本を追加したALL-ON-6を行う必要があります.ただし,ALL-ON-4の開発者のDr.Maloの中には,ALL-ON-6という定義はありません
ALL-On-4は即時負荷が可能なボーンアンカードブリッジとしてエビデンスがあり,骨移植やGBRを回避するができる,埋入本数が少なくてすむ,などの利点は確かですが,無歯顎患者しか適応できません.また,上顎は鼻腔的や上顎洞底の皮質骨を利用したBi-Cortical fixationが必要で,テクニックセンシティブです.清掃性に難があるケースも多く,歯科医院での定期的な管理が必須です.埋入本数が少なくて済むことが体の負担が少なくて済むとお考えであればインプラントオーバーデンチャーのほうが良いかと思います.

元町歯科診療所/古賀 真
2017.11.25

お悩みに回答させて頂きます。
まず全額の欠損に対するインプラント治療にはインプラントクラウンブリッジ (歯茎付かない)場合により骨の造成あり、と all on 4 があります。
前述したインプラントクラウンブリッジの場合、時間をかけて骨と歯肉の調和をとりますので、基本的には不荷期間が必要となります。その間は入れ歯等を使用して頂くことが多いです。但し出来上がりはご自身の歯肉の上に被せ物だけがくるようになります。
次にall on 4 の場合即時荷重が必須ですので不荷期間のような待つ時間無くその日に歯が入ります。また費用もインプラントクラウンブリッジと比べると比較的安価で治療できます。但し骨を一層削って平らな面をだし、出来上がりは歯肉から一体型の被せ物がくるようになります。
インプラントクラウンブリッジの骨を足す作業とall on 4 の骨を削る作業はどちらが低侵襲か実際の審査診断をしてみないとなんとも言えない部分もありますが、all on 4の4本の長いインプラントを特殊な方法で傾斜させる方法は世界的にも多くのエビデンスがあり、片顎を支えるに充分な実績があります。
但し特殊な技術を要しますし、それ用のインプラントを使用しますので、その辺りを担当の先生にご相談されては如何でしょうか。

モアナ歯科クリニック/吉田 元
2017.11.25