口腔内の出血に悩む歯周病の方必見!歯や歯ぐきを強くする食べ物とは?
スルメは歯周病にとって救世主!
歯周病が悪化する原因の1つに、口腔内環境の悪化が挙げられます。中でも口が乾いた状態の「ドライマウス」は、唾液の分泌量が少なくなるので歯周病菌が増殖する原因になり得ます。唾液にはお口の中の食べカスを洗い流してくれる作用や、殺菌・抗菌作用があり、歯周病菌の増殖を抑えてくれます。つまり、唾液の分泌量が少なくなると、歯周病になるリスクが高まるのです。
そこで唾液の量を多くする食べ物としてオススメなのが、「スルメ」です!強く噛むことで唾液腺が刺激されて唾液の分泌を促します。すると食べカスがお口の中に留まりにくくなり、歯周病菌の増殖を抑えることにつながります。また、スルメの他にも煮干、小魚、ピーナッツ、アーモンドなどもよく噛む必要があるので、どうように歯周病予防にもつながる食材だと言えるでしょう。
ドクダミは歯周病の炎症を抑える!
古くから民間療法などで親しまれてきた「ドクダミ」も歯周病の症状緩和が期待できます。歯周病は歯周組織に起こる炎症ですが、ドクダミにはこの炎症を抑える働きがあるのです。
天ぷらなど料理として食べる方法もありますが、もっとも効果的なのは、ドクダミ自体をすり潰し、歯ぐきに直接塗り込む方法です。独特のニオイを放つ植物なので、抵抗がある方も多いかもしれませんが、歯ぐきの炎症を効率よく取ることが期待できます。
粗塩でマッサージすると歯ぐきが引き締まる!
ドクダミをすり潰した中に一緒に入れてもらいたい食材が「粗塩」です。粗塩には歯ぐきを引き締める作用があり、ドクダミと一緒に歯ぐきに塗り込んでマッサージをすることで、歯ぐきを引き締めながら、歯ぐきの炎症を抑えることが期待できます。
ただし、注意が一点。塩を入れたマッサージが適しているのは、軽度~中等度くらいの症状に限ります。歯周病の症状が進行して歯ぐきに膿が溜まっている(歯槽膿漏の症状がある)場合は、塩が膿を外に押し出してしまう可能性もあり、炎症を悪化させる原因になります。また、歯がすでにぐらつき始めているという場合も、歯が抜けるリスクを高めるため控えましょう。
歯や歯ぐきの下の骨を丈夫にする乾燥キクラゲ
歯周病の症状の悪化を食い止める働きのある栄養素として挙げられるのがビタミンDです。骨の形成に役立つ栄養素のため、歯や歯ぐきの下にある顎の骨を丈夫にすることで歯周病の進行を抑えることが期待できます。
そんなビタミンDを多く含む食材が「乾燥キクラゲ」です。乾燥キクラゲにはビタミンDが多いとされている「焼き紅鮭」や「焼きさんま」などの、さら10倍近いビタミンDが含まれており、歯周組織を強くする食材としては非常におすすめ。
また、骨の元になる「カルシウム」も一緒に摂るとより効果的。ビタミンDは腸でカルシウムを吸収して骨に変える働きがあるので、ぜひカルシウムも一緒に摂りましょう。乾燥キクラゲを使った料理と一緒に、カルシウムを豊富に含む「牛乳」を摂ると、効率よくカルシウムを骨に変えることができ、歯周病にも効果的です。
歯周病を改善するには?
今回は歯周病の症状緩和が期待できる食材を紹介しました。ただし、気をつけなければいけないのは、これらの食材を摂ったから歯周病が治るわけではないことです。歯周病の改善には、まず毎日のケアを当たり前に実践することが不可欠であり、ときには定期検診で歯科医院でのプロケアを受けることも必要になります。日々のお口のメンテナンスに気をつけて、将来にわたりキレイな歯ぐきを保てるようにケアを怠らないようにしましょう。