福嶋歯科医院/歯科医師 福嶋 太郎

私は東京都多摩市で歯周病の治療を専門に行っております。
歯周病の専門医として歯周病や歯肉炎などのご質問にお答えさせて
いただきます!

住所 〒206-0023 東京都多摩市馬引沢2−3−29 MAHIKIZAWA f 1階
TEL 042-389-0281

予約はコチラ

回答したお悩み一覧

全回答数 27件/合計いいね 153件/最新の回答 2022.09.29

愛車羅武/2022.07.07

お悩み歯周病

歯周ポケットが深いと言われてどうしたらいいかわからない。

奥歯が痛むのですが、歯周ポケットが深いと言われました。
歯周ポケットの深さって改善できるものですか?
治療しないとポケットの深さは進行しますか?

歯周ポケットは根本的な治療を行わないと悪化していきます。

歯周ポケットが深いと診断されたということは歯周病あるいは根尖性歯周炎、歯根破折が疑われます。
他にも歯周ポケットが深くなる要因はあるかとは思いますが、まずはこちらについての検査を受けると良いのではないでしょうか。

歯周ポケットが歯周病によるものであった場合、その深さによっても治療方法が変わってきます。
具体的には5㎜以上のポケットであれば、外科治療も視野に入れた根本的な治療が必要です。
4㎜以下の場合は、一般的なクリーニングや麻酔を併用してのクリーニングでも対応できることが多いです。

「根尖性歯周炎」とは歯の内部の神経の管が感染しており、歯の中から外へ感染が波及した状態です。
この場合はまず、「根管治療」と呼ばれる歯の神経の管をきれいにしていく治療を行なっていき、その後に再評価を行いまだ歯周ポケットが残っているようであれば、歯周病としての治療を追加していきます。

「歯根破折」の場合は残念ながら抜歯に至るケースが多いですが、破折が起きている部位によってはその部分だけを除去し、残った歯根に対して外科治療を含む処置を行なって保存することが可能です。

いずれのパターンでも細菌が感染して起きている状態ですので、放置することで悪化してしまうため、状態に応じた必要な処置を行なっていくことが重要です。

まずは歯周ポケットが深くなっている原因をしっかり検査してもらうことから始めてみてください。

医療法人社団Fortuen Arch 福嶋歯科医院
歯周病専門医 福嶋太郎

2022.09.29

茶封筒/2022.01.25

お悩み歯周病

歯周病を放置する怖さを教えていただきたいです!

高齢の父が歯周病の疑いがあるにも関わらず歯科医院へ行こうとしないので、歯周病を放置する怖さを教えていただきたいです!
歯周病は様々な病気に関係するそうですが、糖尿病のように歯周病と関係があるとされている病名もいくつか教えていただけますでしょうか?

歯周病を放置することで死に直結する病気を引き起こす可能性があります。

健康な方と比べて悪性度の高いバクテリアがお口の中にたくさん存在しているため、全身的な病気にかかる可能性を高めてしまうからです。

例えば、「誤嚥性肺炎」は歯周病にかかると健康な方と比べて4倍なりやすい事が分かっています。これは悪性度の高い細菌を含んだ唾液が肺の中に入ってしまうからです。

日本歯周病学会のまとめた結果では歯周病によって次の病気のリスクが上がると報告されました。

・虚血性心疾患:1.59倍
・冠動脈性疾患:1.51倍
・腎機能低下:2.24倍
・肝機能障害:2.3倍
・糖尿病:2.6倍
・妊娠性高血圧:1.61倍
・低体重児出産:1.82倍
・早産: 1.7倍

これは単純にお口の中の細菌が血管に入り込んで全身をめぐるだけではなく、細菌感染によって作られた炎症性物質が悪影響を及ぼすからと考えられています。また動脈硬化を起こした方の心臓の血管からは30%近くの確率で歯周病のバクテリアが見つかったという研究結果もあります。

また歯を失うという事が寿命と関わりがあることも示唆されており、歯が生え揃った状態を基準として比べると8本以上歯を失うと死亡のリスクが1.9倍、10本以上失うと2.8倍高まると報告されています。

最近アメリカの歯周病学会で講演があった話題として、歯周病によって奥歯が抜けて噛み合わせがなくなることで顎の支えがなくなり、気道が圧迫されて「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こす可能性があるというものがありました。

他の先生もお話しされている通り、歯周病は「メタボリックドミノ」という病気の連鎖の入り口であり、放置することで別の病気を引き起こす怖い病気です。

質問者様のお父様が健康長寿でいられるよう、歯科医院での精密検査と歯周病治療を受けられることを心からおすすめ致します。

医療法人社団 Fortune Arch 福嶋歯科医院
歯周病専門医 福嶋太郎

2022.03.07

瑞樹 汰緒/2019.03.15

お悩み歯周病

疲れで歯が浮く

定期健診でも歯周病と指摘されたことはないようですが、19の妹がよく、歯が浮いて噛むと痛い、違和感があると言っています。
多忙な職に就いている子なので、疲れかなと彼女自身は言っているのですが、やはり歯周病でしょうか…、一度歯医者さんに行くことを勧めたほうがいいでしょうか…。

一般的に19歳で歯周病と診断されることは稀で、あったとしても歯肉炎程度ではないかと予想されます。

お話をお伺いする限りでは原因として『咬合性外傷』が考えられ、これは「噛むこと」自体が怪我に繋がっている状態のことです。

例えば健康な歯周組織をお持ちの方でも長時間、噛み締め続けることで歯やその周囲の組織にはダメージが蓄積していき、咬合性外傷となることがよくあります。

特に歯並びが悪かったり、被せ物の噛み合わせが高かったりするとそのポイントに集中的に力がかかり、咬合性外傷となりやすいと言われています。

そのため、健康的な歯茎であったとしても怪我をしたような状態になることがあるのです。

「歯ぎしり」や「食いしばり」がある場合は、マウスピースを使って力を分散させる治療があります。

まずは歯科医院を受診し精密な検査を受けることが大切です。

最近は日曜日や遅い時間に診療しているクリニックもございますので、是非探してみてください。

2019.03.17

サトル/2017.11.24

お悩み歯周病

歯周病に関する質問です

最近、歯槽膿漏という言葉が使われず、歯周病という言い方が一般的になってきているのはなぜですか?歯周病と歯槽膿漏の明確な違いはあるんですか?

「歯周病」も「歯槽膿漏」も同じ病気を指す言葉です。

「歯周病」という名前の方がより専門的、学問的な
響きがある言葉です。

学会など医療従事者の間ではまず「歯槽膿漏」という
言葉は使うことはありません。

例えば「むし歯」は専門家の間では「齲蝕(うしょく)」と
呼ぶのが普通ですが、患者様からすると「むし歯」の方が
より理解しやすいと思います。

そこで、「歯周病」について説明するときにあえて
「歯槽膿漏」という表現を使うことがあるのです。

最近ではテレビなどのメディアでもより専門的な
表現を好むようになってきたため、『歯周病』という
言葉が使われ始めて一般化してきました。

しかし歯周病という言葉自体は、歯科医学の中では
かなり昔から使われている言葉です。

歯周病専門医/福嶋太郎

2017.11.25

ルンバ/2017.08.29

お悩み歯周病

歯周病になりたくない

歯周病になりたくないので歯石取りや歯周ポケットの掃除などで通っています。歯科医院からは3か月1回でいいと言われたのですが、自分としては毎月通ってきれいにしたいです。毎月は多いですか?

歯医者さんに通う「回数」が歯周病予防につながるわけではありません。

歯周病も虫歯もそれぞれバクテリアが原因で発症する『細菌感染症』です。
つまり感染症を防ぐためには、細菌がいない状況を作り出すことが大切です。

例えば30日に1回歯医者さんに通ってクリーニングをしたとしても、翌日には細菌の数は数百倍〜数万倍に増えています。

つまり、残りの29日間はご自身でお口のケアをしてバクテリアがお口の中にいない状況を作り出さなければならないということです。

そこで、歯周病にならないためにはまず『ご自身の歯ブラシのスキルを徹底的に向上させる』ことが大切です。

『ブラッシングが上手くなる』というのは決して難しい行為ではありませんが、専門家から直接指導してもらわなければ我流になってしまい、いつまでも磨けてない部分が残ってしまいます。

これは個人個人でクセがあるので、実際に汚れを染めだしてもらい指導してもらうことがいちばんの近道です。歯ブラシができているつもりでできていない方は本当に多いです。

では、なぜ歯科医院での定期的なクリーニングが必要かと申しますと、「歯石」が沈着してしまうと歯ブラシでは取り除くことができないからです。

歯ブラシが上手な方でもおよそ「100日間」で歯石が再沈着すると言われています。

そこで、歯科医院では3〜4ヶ月ごとを目安としてクリーニングに通っていただくことが多いのです。

ですので、まだ歯周病にはなっていない方で、きちんと歯ブラシの技術を習得されているのであれば3ヶ月ごとの受診で十分に歯周病を予防して行くことができます。

一方、歯ブラシがきちんとできていないのであれば1ヶ月1回クリーニングをしたとしても歯周病を予防できるという保証はありません。

歯周病専門医/福嶋太郎

2017.09.06

みなみ/2017.08.30

お悩み歯周病

歯周病の抜歯以外の方法

重度の歯周病のようで、歯がグラグラしています。歯医者さんからは抜いたほうがいいと言われましたが歯は抜きたくありません。何かいい方法はありますか?

重度の歯周病の場合、抜歯することが最良の治療になることがあります。

歯周病にはいくつかの段階があり、中程度の進行の場合、再生材料などを用いた手術で安定させることができます。

一方で「重度の歯周病」になってしまった場合、細菌に汚染された歯を残しておくことで菌が血管内に侵入し、別の病気を引き起こす可能性があるため抜くことで感染源を除去するという考え方があります。

もちろん、抜歯せずに感染源を取り除くことができるのであれば、その方法を試してみるべきです。
しかし、感染源が取りきれなければバクテリアは隣の歯を支えている骨まで侵食してしまうでしょう。

ですので「どの程度の進行具合なのか」や「うまく行くかわからないとしても、どういった治療オプションがあるのか」などをもう一度担当の先生とご相談いただくことが大切です。

2017.09.06

あべちゃん/2017.08.08

お悩み歯周病

歯周病菌がいるかいないかチェック方法

口の中に歯周病菌がいるかいないかを簡単にチェックする方法はありますか?もしあれば是非教えて頂きたいです。

歯周病菌の有無を簡単にチェックする方法はありません。

歯周病には特定の細菌が関係していると考えられていますが、その菌であると確定するためにはDNAによる鑑定を行わなければなりません。

また歯周病は菌の存在だけでなく、多くの要因が重なって発症する複雑な病気です。

もし質問者様が歯周病菌の有無を通して、「歯周病になりやすい体質か」「すでに歯周病になっているのか」ということを知りたいのであれば直接、歯科医院で歯周病かどうかの検査をする方が効果的です。

歯周病であるかどうかの判断は『歯周ポケット』と呼ばれる歯の周りの溝の深さやレントゲン写真を使った検査で判断できますので、まずはお近くの歯科医院で検診をなさることをお薦めいたします。

歯周病専門医/福嶋太郎

2017.08.18

ひろみ/2017.07.02

お悩み歯周病

薬で歯周病を治せると聞きました。

薬で歯周病を治せると聞きました。できれば治療をせずに薬で治したいのですが、かかりつけの医院ではやってないと言われました。どの医院でもやっていないのでしょうか?

薬で歯周病は治せません。

私は以前お薬で歯周病を治すという医院に勤めたり、そういった勉強会に参加したこともあります。

確かに抗生物質などを用いて一時的に膿が止まりますが、膿が止まるということが治ったということではなく、お薬の効果が切れると再び排膿します。

また、抗生物質は使用し続けることで耐性菌を作り出し、いざ本当に抗生物質のチカラが必要な状況になって効かなくなるという問題もあるため使用し続けることは避けるべきです。

さらに歯周病の原因菌は、殺菌されてもその死骸自体が毒性を有するという特徴があり、物理的に排除するという治療が基本的ですが効果的です。

物理的に菌を排除する方法には、クリーニングの他に、手術や抜歯といった選択肢もありますので、一度専門家にご相談されることをお勧め致します。

歯周病専門医 / 福嶋太郎

2017.07.03

ライダー/2017.05.26

お悩み歯周病

歯茎からの出血を止める方法ってあるんですか?

歯茎からの出血を止める方法ってあるんですか?仕事中に出てくると恥ずかしいです。。

歯茎からの出血として考えられるものに『歯肉炎』があります。
歯肉炎は口腔清掃が不十分な場合に発生し、歯ブラシなど物理的な刺激によって出血が起きます。
きちんとブラッシングを行うことで自然治癒するのが特徴です。

歯肉炎が発展して『歯周病』になると専門的な治療が必要となってきます。

質問者様のお話を伺う限りでは「出血が歯茎から自然に起きている」ような印象を受けましたので、歯周病以外の可能性も考えた方が良いかもしれません。

お仕事がお忙しいと通院が難しいかもしれませんがご自身の健康のために一度、歯科医院で精密な検査を行うことをお薦めいたします。

歯周病専門医 福嶋太郎

2017.05.29

みなみ/2017.05.12

お悩み歯周病

歯周病かもというサインてなんなんでしょうか?

歯周病かもというサインてなんなんでしょうか?どうなれば歯医者へ行くべき?

例えば「歯茎から血が出る」などは歯周病の初期症状の可能性が高いです。

他にも「歯がぐらつく」「強い口臭がする」なども症状の1つですが、ここまで来るとかなり進行していることが多いです。

また、政府が6年に1度行なっている大規模な調査のデータを見てみると、「30歳代」から歯周病になる方が急激に増えることが分かっています。(30代で43.6%が罹患しています。)

ですので、30歳を迎えたら一度「歯周病」を専門的に診ている歯科医院を受診されることをお薦めします。

歯周病専門医/福嶋太郎

2017.05.16