お悩み相談

なっぴちゃむ/2020.12.03

お悩み根管治療

奥歯の神経をとることになりました、この治療は結構大変なんでしょうか?

奥歯の虫歯がひどく、神経をとることになったんですが
ちょっと大変な治療になりそうな感じのことを歯医者さんが言っていました。
奥歯の神経をとるのって大変なんでしょうか?
治療期間が結構かかるかもしれないそうですが、一般的にどのくらいの期間が必要でしょうか。

こんにちは。
北野坂鳥居歯科医院の鳥居です。
虫歯の悪化が進むと、歯の表面のエナメル質から内側の象牙質、そしてその内側にある歯の神経にまで汚染が進んでいきます。すると何もしなくてもかなりズキズキ痛み、そのまま放っておくと抜歯しなければならなくなります。できるだけ抜歯を避け、歯を残すために行うのが歯の神経の治療「根管治療」です。根管とは歯の神経が入っている複雑な形状をした細い管で、その中の虫歯菌に汚染された神経や血管、汚染歯質を除去して洗浄・消毒し、歯の根の先まですき間なく薬剤で充填して密閉するのが根管治療です。根管治療は細かい部位の細かい処置の連続で、少しでも細菌を残してしまうと再発してしまうので精密さが要求されます。
奥歯の治療に関しては、奥まで器具が届きづらく見えづらかったりするため、治療が難しいことが多く、さらに奥歯の根管治療に関しては、根管の本数や形状によってさらに難しくなってきます、
根管治療自体、時間と回数のかかる治療のため、お辛いとは思いますが、担当の先生を信じてしっかりと最後まで治療をお受けになってくださいませ。
お大事にしてください。

医療法人社団 悠和会 北野坂鳥居歯科医院/鳥居 秀平
2021.02.26

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

前歯よりも奥歯の方が治療は面倒なことが多いです。お口の奥なので、見えづらかったりもすることはわかるかと思います。
また、神経の管が前歯は単純な1本の形ですが、奥歯は複雑な形であったり、2本~4本と数も多くなり、中には曲がっていたりと細かい神経処置治療が必要になってきます。
期間も長くかかり、最短の処置回数でも5,6回は必要です。症状によってはもっと回数はかかります。途中で治療を辞めずに最後まで通ってくださいね。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2020.12.06

こんにちは。京橋歯科医院の池村です。

奥歯の治療は歯科医師の手が入りにくいという物理的な問題や、歯の根が複数であったり、カーブしていたりといった理由からきれいに掃除するのが難しいと言えます。
目的は根の中を完全に掃除して空洞部分に材料を詰め、その後でかぶせものを装着するということになります。
取り残しがあると中で細菌が感染してしまいます。

歯の根の治療は自由診療と保険診療がありますが、歯科用の顕微鏡マイクロスコープや、唾液等からの感染を防ぐゴムの防護幕ラバーダムなどを使って治療する場合1回の治療に比較的時間がかかりますが、治療回数はあまりかからず、週に1回の治療で1か月前後で終わるケースが多いです。自由診療で使われることが多い器具や機材です。
一方で保険診療の歯の根の治療は短時間の治療を複数回かけて行うことが多く、1か月以上かかるケースも多くあります。

これらの器具、機材も含めて歯の根の治療は得意としている歯科医院で行うことが、再感染のリスクや治療期間を考えると良いと思います。
必ずしも自由診療が良いということではなく、保険診療でも構いません。
技術と器具機材が成功率に関わっています。
また、歯の根の治療をした場合に大切なのは治療の技術の他に、どのような素材でかぶせものを作るかということです。
保険診療の材料の銀歯ですと長期間の使用に耐えられず、再治療が必要となるケースが多くあります。
一方でセラミックやゴールド、ジルコニアのような性能の良い素材は治療費も高額になるケースが多いですが、歯を残すという観点からはとても良い素材と言えます。
主治医とよくご相談の上決めれれると良いでしょう。
お大事になさってください。

京橋歯科医院/池村 光代
2020.12.04