お悩み相談

ろろっ子/2019.12.25

お悩み予防処置

歯が抜けた場合の保存方法につきまして。

子どもの歯が抜けてしまった場合の、一時保存する方法が「牛乳につけておく」なのはなぜでしょうか?カルシウム?
大人の歯でも同じ対応で問題ないでしょうか?

名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。

子供の歯といっても、乳歯が抜けてしまった場合(外傷でもなんでも)は、一時保存しておいても再度使うことはしないので、あくまでも永久歯の場合になります。
乳歯の場合、転んで歯が抜けてしまっても、再度歯茎に植え込むことはしません。
永久歯の場合は、事故などで抜けてしまった歯でも、再植することで定着することがありますので、抜けてしまった歯をきれいな状態で、医院に持ってきていただきたいと思います。

牛乳がよいのは、浸透圧だけでなく、pHも体液に近似しているからです。
抜けた歯は、早ければ早いほど再植できる可能性が高まります。歯の根の周りにある「歯根膜」の状態が良ければよいほど、成功する可能性が高まります。

ポイントとしては、
・歯の根にはできるだけ触らない。
・水では洗わない(浸透圧の関係で歯や歯根膜の細胞が傷害されてしまう)。
・砂など汚れがついていても、そのまま保存液や牛乳などに浸ける。
・牛乳もない場合、ビニール袋にそのまま入れるか、手のひらでやさしく持って、歯科医院へ急いで受診する。

たけうち歯科クリニック/竹内  伸一
2019.12.27