お悩み相談
虫歯で抜歯することになり、インプラント治療を考えていましたが、高額なので尻込みしています。保険適用になるケースはないでしょうか?
インプラントは確かに高額ですが、良い治療の1つだと思います。
保険適応には、ガイドラインに則った症例でなければなりませんし、通常の開業医では難しく大学病院などの大きな医療機関での治療となります。よって、保険適応の可能性は、低いのではないかとご推察いたします。
また、多くの患者さんの場合、尻込みをしてしまう原因として、高額な治療費を支払って失敗はないだろうかと思い悩む事が多いようですが、診査、診断を適確に行い、経験豊富な先生でしたら失敗に至ることはございませんし、ご心配はないと思われます。
もし、治療費を安価にしたければ、インプラントだけが治療法ではありませんので、ブリッジ(隣在する歯を削合)や入歯の治療法と利点、欠点など、かかりつけの先生に他の方法も確認してみてはいかがでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
- 神楽坂わたなべ歯科クリニック/渡部 康男
- 2017.05.28
こんにゃく様
初めまして。きけがわ歯科医院の亀卦川博仁です。
抜歯になった後の治療方法の選択肢として、インプラント治療は良い方法だと思います。
やはり高額な治療費がかかることから、多くの患者様が悩まれます。
安易に安いと言う理由で、他院に駆け込むことは慎重になさって下さいませ。
さて、御質問の保険適用についてですが、診療報酬のガイドラインで下記の通りかなりの制約があります。歯周病や加齢による顎骨の吸収(痩せ細った)などによるものは保険適用外となっています。
参考迄にご参照頂ければ、幸いです。
下記のいずれかに該当し、ブリッジや入れ歯などの治療では回復が難しいと診断された場合に適用となります。
●腫瘍や顎骨骨髄炎などの病気や、事故の外傷などによって、広範囲にわたり(※)顎の骨を失ってしまった状態
●もしくはこれらが骨移植によって顎の骨が再建された状態であること
●医科の保険医療機関の主治医によって、先天性疾患(うまれつきの病気)と診断され、顎の骨の1/3以上が連続して欠損している状態
●顎の骨の形成不全であること
※適応となる範囲について
〔上顎の場合〕 顎の骨の1/3以上が連続して欠損している、もしくは上顎洞、または鼻腔へと繋がっていると診断されていること
〔下顎の場合〕 顎の骨の1/3以上が連続して欠損している、もしくは腫瘍などの病気によって下顎を切除したと診断されていること
このような限られたケースにのみ保険適用されます。
- きけがわ歯科医院/亀卦川 博仁
- 2017.05.27