笑うと歯ぐきが見えちゃう!ガミースマイルの治療方法と費用について

2018.10.17 health栞子

ガミースマイルに対する世間の印象とは?

笑う子どもの口元

ガミースマイルとは、笑ったときに必要以上に歯ぐきが露出することを意味します。確かに見た目が少し気になるかもしれませんが、世間一般ではどのような印象を持たれているのでしょうか?以下がよくある声の一例です。

「治すべきとは思わないけど、自然に笑えないのはもったいない」
「楽しそうに笑ってくれているなら、それが一番だと思う」
「歯ぐきが出ている人より、歯が汚い人のほうが気になる」

このように、ガミースマイルは特別悪い印象を与えているということではなさそうです。自身が思うよりも周囲はそこまで気にしていないことがわかります。もしガミースマイルであったとしても、自然に笑う方が好印象を持ってもらいやすいことには変わりありません。

とはいえ、ガミースマイルがコンプレックスになっているとしたら、いくら他人が気にしていなくても、自分が一番気にしてしまうもの。そんな場合はガミースマイルの治療を検討しましょう。笑顔の見た目をあきらめてしまっていた方も、もしかしたら人生が変わるかもしれません。

ガミースマイルの治療方法とその費用

ガミースマイルを治療する方法は主に3種類あります。それぞれ方法も費用も大きく異なるので、よく比較検討したうえでご自身に合う治療を選択することをおすすめします。

その1:ボトックス療法

顔に注射をしている様子

ボトックス療法とは、筋肉を弛緩させるボトックス(ボツリヌストキシン)を注入することで症状緩和を目指す方法です。上唇(鼻下あたり)に注射を打って皮膚を下げることで、歯ぐきを覆い隠すことでガミースマイルの改善を目指します。注射後2~3日目に徐々に変化が現れ始め、3~4ヶ月程度効果が持続します。

気になる費用に関してですが、ボトックス療法でも医療保険が使えることも注目すべき点です。ただし、注射薬が高価なため3割負担の場合でも2~8万円ほどの費用がかかることを頭に入れておきましょう。医療費助成制度を利用できる場合もあるようなので、ご検討される場合はまず専門の医療機関に相談することをおすすめします。

その2:手術による外科療法

ゴム手袋の手に囲まれた女性

「定期的に注射を打つのでは費用がかさむ」という方には、手術による外科療法を受けるという選択肢もあります。外科療法の場合、当然ながら1人ひとりのガミースマイルの度合いによって施術内容は異なります。たとえば歯ぐきの骨が厚い場合は、歯ぐきを削る手術も方法の1つです。

外科療法の最大のメリットは、手術後にガミースマイルの症状が戻ることがないこと。しかし、体にメスを入れる分、負担が大きくなる点はきちんと理解すべきでしょう。治療は全身麻酔を使用して行われ、手術は基本的に一度で済みますが、切開した場所が完治するまでは2~3週間ほどかかります。一度の治療にかかる費用は30~40万円程度が一般的でやや高額になります。

その3:歯列矯正による療法

ワイヤーで矯正治療中

歯列矯正は歯並びや噛み合わせを整えるのが主目的ですが、ガミースマイルに関しても上顎や歯列の矯正を行うことによって改善が見込めるケースもあります。歯列矯正によるガミースマイルの解消に関してはインプラントアンカーという歯科用の小さなチタン製のネジが活用されています。矯正治療期間中だけ口腔内にこのインプラントアンカーを設置して歯を動かす際の支点にすることで、大幅な歯列矯正を行うことが可能になるのです。

ガミースマイルは歯列矯正で改善するためには、「上顎の前歯を下げる」「噛み合わせの位置を上げる」の2点が重要になります。歯列を整えることと同時にガミースマイルの改善を目指します。ちなみに歯列矯正の費用はもっとも高額です。上の歯に合わせるように下の歯も矯正する場合は、トータルで80~100万円ほどの費用がかかるのが一般的です。

ガミースマイルの治療を行う際は要検討を

笑顔の2人の女性

ガミースマイルは上記の治療を行うことで改善が見込めます。しかし、どれもリスクを伴ったり、費用がかさんだりするので、決断は慎重を期すことをおすすめします。ただ、笑うと歯ぐきが見えてしまうのは、たとえ他人が気にしていなくても、コンプレックスに感じてしまう場合もあるでしょう。ガミースマイルが原因で自然に笑うことができない場合は、メンタル的にもかなり辛い面もあるので、どうしても気になる方は治療をご検討ください。

ガミースマイルに関するQ&Aはこちら

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