お悩み相談
名古屋市緑区のたけうち歯科クリニック・ホワイトエッセンス大清水院の竹内です。
「ハート舌」とは、舌小帯という舌の裏側から下あごにかけてつながっているヒダが短い状態のことを言います。
短いので舌を前に突き出した時に、舌の形がハート型になることからハート舌と呼ばれています。正式には「舌小帯短縮症」と言います。
ハート舌だと、舌をうまく持ち上げることができず、低位舌になります。また、舌を動かしたり鍛えたりすることが難しくなるため、口呼吸につながってしまうことがあります。口呼吸になると、虫歯や歯並びにも影響が出てくることもあります。また、乳児期には母乳をうまく飲むことができず授乳に時間がかかってしまいます。
3〜4歳頃で言葉を発する時にタ行、ナ行、ラ行の発音が苦手になり、滑舌が悪くなる場合もあります。
乳児期では、軽度のものは治療の必要がなく、放置します。舌小帯そのものは少しのびてきて外見上もわからなくなることもあります。積極的に切除するということもあります。
年齢が大きくなってくると舌小帯が太く大きくなってくるので、明らかに突っ張りが強い場合は、外科的に切除することになります。
- たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
- 2022.11.02