「子供が歯磨きを嫌がる……」 歯磨きの時間を楽しくする方法とは?
もう嫌がられない!歯磨きタイムを楽しくするコツ
子供の歯磨きはなぜ必要?
「子供の歯磨きは重要」と聞き、毎日必死に格闘している親御さんも多いと思います。しかし、なぜいつかは歯が生え変わる子供の歯磨きがそんなに重要とされているのでしょうか?
その理由は、乳歯の虫歯が将来の口内環境に大きく影響するから。乳歯はエナメル質が薄くて虫歯になりやすく、進行も早いのが特徴です。放っておくと歯がボロボロになり、永久歯が生えてくる前に抜けてしまうことがあります。
歯が抜けると、抜けた場所に向かって周囲の歯が寄ってくるため、永久歯が生えるスペースが奪われます。その結果、後から生えてきた永久歯の方向がずれ、歯並びが悪くなってしまうのです。
将来にわたって健康な口内環境を維持するには、やはり子供の頃からの丁寧な歯磨きが欠かせません。子供の歯磨きは、上下の前歯が生え始めた頃にはスタートしましょう。早い段階で歯ブラシに慣れさせ、「食べたら磨く」習慣をつけることが重要です。
子供の歯磨きは毎食後に行うのがベストですが、難しい場合は朝晩の2回でも構いません。特に重要なのは寝る前の歯磨き。子供がある程度自分で磨けるようになっても、しっかりと仕上げ磨きをして汚れを落としてあげてください。
子供の歯磨きを楽しい時間にする方法
いくら親御さんが子供の歯磨きの大切さを理解していても、本人に理解してもらうのはなかなか難しいのが現実。そのためほとんどの方は、歯磨きのたびに全力で嫌がる子供に手を焼いているのではないでしょうか?
歯磨きを嫌がらなくするには、何よりも歯磨きの時間を「楽しい」と思わせることが大切です。ママ、パパが怖い顔をして無理やり押さえつけたり叱ったりすると、子供は「歯磨き=怖い」と思い込み、歯磨きを嫌いになってしまいます。
子供のためを思ってつい力が入ってしまうのはもっともですが、歯磨きが怖くなってしまったら本末転倒です。できるだけ優しく接するように心がけ、口をしっかり開けていられた、上手に口をすすげたなど、些細なことでも褒めてあげましょう。
そのほか、歯磨きタイムのときにちょっとした工夫をするだけでも子供が歯磨きを嫌がらなくなることがあります。以下では、おすすめの方法を3つご紹介します。
歯磨き粉や歯ブラシを子供が喜ぶものにする
子供が好きなキャラクターなどの歯磨き粉や歯ブラシを選べば、歯磨きのときの恐怖心をやわらげることができます。「〇〇が一緒に頑張ろうって言ってるよ」などと声をかけ、歯磨きに対する意欲を高めてあげましょう。
子供用の歯磨き粉には、イチゴやグレープなどのフルーツ味から、コーラ味やソーダ味まで、豊富なフレーバーがあります。複数用意し、「今日はどれを使う?」と子供自身に選ぶ楽しみを感じてもらうのもおすすめです。
歯磨き動画を見せる
近年は、子供の歯磨きタイムに合わせて作った短い動画がたくさん登場しています。スマートフォンやタブレットで楽しいアニメーションを観ながら歯磨きすれば、歯磨きの時間がきっと楽しみになるはず。「動画を見ている間は歯磨きをする」というルールを決めれば、2~3分間歯磨きをするという習慣づけもできます。
歯磨きアプリを活用する
歯磨き動画のほかには、歯磨きタイム用のゲームアプリも役立ちます。スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードすれば、ゲームをしながら楽しく歯磨きトレーニングができるようになります。
歯磨きアプリには、動物の歯についた汚れを歯ブラシで取り除いて歯磨きの楽しさを知るものから、子供自身が“勇者”に変身して歯磨きでモンスターを倒すものまで、さまざまな種類があります。ゲーム好きの子供なら、喜んで歯磨きをしてくれるようになるかもしれません。
歯磨きへの抵抗感をなくすことが大切
子供に歯磨き嫌いを克服させるには、ママ、パパが優しく接するのはもちろん、さまざまなツールを使って楽しい雰囲気をつくることが重要です。また、普段から歯磨きをテーマにした絵本を読んだり、歯磨きの歌を一緒に歌ったりすることで抵抗感を減らしておくのも有効。子供の歯磨きでお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。
【ライター紹介】 小晴(こはる)
出版社での美容雑誌編集、web制作会社でのライター業を経て、フリーライターとして活動中。「文章を通してひとの暮らしをよりよくする」をモットーに、美容からライフスタイルまで、女性向けを中心に幅広い分野の記事執筆を手がける。2018年より唐突にパーソナルカラーの世界にハマり、イエベメイクの研究に日々勤しんでいる。現在は化粧品検定1級の取得を目指し奮闘中。