トレンドって誰が決めているの?コスメコンシェルジュが業界の裏側を告白!~ちぃ先生の手記第99回~
トレンドを意識して生活してみよう
雑誌のトレンドファッションはいつ誰が決める?
「トレンド」と一口に言っても、さまざまな切り口のトレンドがあります。
ファッションにおけるトレンドは流行色から決まると言われています。決めているのは、インターカラー(国際流行色委員会:International Study Commission for Color)という組織です。日本においてはJAFCA(一般社団法人 日本流行色協会:Japan Fashion Color Association)がその役割を担います。各国で話し合い、なんと2年前ぐらいには流行色が決まるのだとか!
次にヤーン展など素材の展示会が行われ、流行の素材や質感が決まります。そしてパリコレなどでハイブランドのコレクションが開催され、最後にファッション誌などを通じて私たちにファッションのトレンドが伝わります。トレンドの発信源としては、ファッションの都であるフランスやイタリアの情報機関、展示会やコレクションが多い印象です。
このように、トレンドはすぐに流行するわけではなく、できあがるまでに長い時間がかかっているのですね!
実はコスメコンシェルジュもトレンドに関わっている!
実はコスメコンシェルジュもトレンドに関わっています!コスメコンシェルジュが関与しているのはメイクとネイルについて。トレンドカラーを用いて、いくつかのテーマに分かれたメイクアップパターンを考案しています。JAFCAの機関紙などにパターンが載っているそうなので、機会があれば見てみてくださいね。
次に流行りそうなメイクを提供しているのですが、今はSNSでインフルエンサーが紹介しているメイクやコスメが人気を集めることも多く、プロが流行を仕掛けようとしても難しいそうですよ。
トレンドに敏感なおしゃれ女子を目指すには
誰もが情報を発信できる今の時代には、トレンドという感性自体が古いのかもしれません。しかしファッション業界も、エシカルファッション(人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られた衣料)やサスティナブルファッション(再生可能で持続可能なファッション)など、環境に配慮した素材や色合いに強く影響されているよう。
2020年のトレンドカラーも、海や大地をイメージしたアースカラーやきなりのようなホワイトが指定されています。見た目だけにとらわれるのではなく、環境問題などの大きな枠組みを意識することで、トレンドを取り入れたおしゃれをしやすくなるかも。
リップクリームに使用されている白色ワセリンも、元はと言えば石油の副産物。ある意味、私たちはメイクで知らないうちにリサイクルに貢献していたと言えます。地球環境を考えたおしゃれは、そんなに難しいことではないのかもしれませんね。
近年ではファッションもコスメも、地球環境に配慮したものがトレンドの主流となる傾向にあるようです。これらを意識することで、トレンドに敏感なおしゃれ女子に近づけるかもしれません。
もちろんトレンドだからと言って「全部アースカラーにする!」というように意気込む必要はありません。自分の好きなメイクやファッションを大切にしながら、少しずつトレンドを取り入れることが、おしゃれ上級者を目指すためのポイントではないでしょうか。
【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~