「なんだか疲れちゃった…」五月病が引き起こす口のトラブルとは?

五月病ってどんな状態?
五月病は正式な病名ではありませんが、新しい環境への適応ストレスや疲労が、連休明けに一気に表面化する状態を指します。
• やる気が出ない、だるい
• 朝起きられない
• 食欲がない、あるいは食べ過ぎてしまう
• 眠れない、または眠りすぎてしまう
• イライラする、集中できない
こうした体調不良の症状の背景には、ストレスによる自律神経の乱れや免疫力の低下があります。そして、それはお口の中の状態とも直結しているんです。
ストレスの影響がお口の環境にも
一般的にストレスがたまると、体の免疫力が低下します。普段なら防げていた細菌やウイルスに対する抵抗力が弱まり、口の中の環境も悪化しやすくなります。
歯ぐきの炎症が起きやすくなったり、口内炎ができやすくなったり。「最近よく口内炎ができるな」と感じたら、それは体が疲れてきているサインかもしれません。
自律神経の乱れで減ってしまう唾液
ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れると、唾液の分泌量が減ります。唾液には口の中を洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたりする大切な役割があります。
唾液が減ると、口の中が乾燥し、口臭が強くなったり、むし歯や歯周病のリスクが高まったりします。朝起きたときに口の中がネバネバする、それもストレスのサインです。
この時期、口の中に起きやすいトラブルとは

① 口内炎ができやすくなる
五月病と口内炎のできやすさの関係は、感じたことがある人も多いかもしれません。疲れやストレスがたまると、粘膜が弱って口内炎ができやすくなるのです。「また口内炎…」と繰り返す場合は、体が休息を求めているサイン。
ビタミン不足になっていないかも気にしてみましょう。
② 歯ぐきが腫れる・出血する
ストレスで免疫力が下がると、普段は抑えられていた歯ぐきの炎症が悪化することがあります。歯磨きをしたら血が出た、歯ぐきがプヨプヨしている——そんな変化を感じたら要注意。
ストレスと歯周病の関係は深く、慢性的なストレスは歯周病を進行させてしまう大きな要因になります。
③ 歯ぎしり・食いしばりが増える
朝起きたときに顎が疲れている、歯が痛い——それはストレスからくる歯への影響かもしれません。寝ている間に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことがあるからです。
歯ぎしりが続くと、歯がすり減ったり、知覚過敏になったり、知覚過敏で冷たいものがしみるようになった、という人も少なくありません。
④ 口臭が気になる
睡眠不足や自律神経の乱れで唾液が減ると、口の中の細菌が増えやすくなってしまいます。その結果が口臭として現れることも。
「最近なんだか前よりも口の中が気になるな」と感じたら、身体全体の疲れを気にしてみてくださいね。
今日からできる、口のケア

こまめな水分補給
唾液の分泌を促すために、こまめに水を飲むことが大切です。特に仕事中や勉強中は、意識して水分補給を。
温かいお茶を飲むことで、リラックス効果も期待できますよ。
やさしく丁寧な歯磨き
疲れているときこそ、いつもより丁寧に歯を磨きましょう。ゴシゴシと力を入れるのではなく、やさしく小刻みに磨くのがポイント。
夜の歯磨きは特に丁寧に。寝ている間は唾液の分泌が減るので、寝る前のケアが重要です。
十分な睡眠とバランスの良い食事
口の健康も、体の健康も、基本は同じ。睡眠不足は歯周病のリスクを高めるので、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
ビタミンB群やビタミンCを含む食事は、口内炎の予防にも効果的です。この時期なら新じゃがいも、アスパラガス、いちご、かつお(初がつお)、そら豆などの旬のものがお勧めです。
気になる症状があれば歯科受診を

口内炎が治らない、歯ぐきの腫れが続く、歯ぎしりがひどい——そんなときは、我慢せず歯科医院へ。
五月病にかぎりませんが、歯やお口のトラブルは早期発見・早期治療が大切です。例えば歯ぎしりにはマウスピースを作成するなどの対処があります。「このくらいで行くのも…」と思わず、気軽に相談してみてくださいね。
心と体と口は、つながっているから

この時期の「なんだか疲れちゃった」「やる気が出ないな」——そんな気持ちのときは、無理をせず、できる範囲でケアを続けてみませんか。
大切なのは、小さな違和感を見逃さず、早めに対処すること。心にも体にも、口にも優しい過ごし方で疲れをいたわって過ごしましょう。














