日本人の5割以上が口呼吸!?口呼吸のデメリットとは?
口呼吸が及ぼすさまざまな悪影響とは?
口臭が発生する
口呼吸最大のデメリットとも言えるのが、口臭の発生です。なぜ口呼吸をすると口臭が発生してしまうのでしょうか? それは、口腔内の乾燥と関係があります。口呼吸をしているときの口の中は、常に半開きの状態。この状態が長時間続くことで、唾液の分泌量が少なくなりやがて乾きます。唾液には、お口の中をきれいにする自浄効果があり、口腔内に棲みついている細菌が繁殖するのを抑える役割を果たしていますが、その唾液の分泌量が減ることで口腔内をきれいにすることができず、細菌がどんどん増殖し、口臭の原因になってしまいます。
虫歯や歯周病にかかりやすくなる
口呼吸をして口の中が乾燥し、細菌が増殖すると、口臭を発生させるばかりでなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。歯は唾液により常にミネラルを補給し、再石炭化をして歯を健康な状態に維持しようとしています。しかし、口腔内が乾燥して唾液の分泌量が減ってしまうと、ミネラルを十分に補給することができなくなるため、再石炭化も正常に行われず、虫歯にかかりやすくなるというわけです。
また歯周病の場合も、唾液が口腔内を殺菌することができなくなるため、歯周ポケットに溜まった歯周病菌の働きが活発になり、進行が早くなります。
口周りの筋肉が衰える
口呼吸のせいで口が開いているとき、実は舌や唇、口周りの筋肉はほとんど使っていません。それもそのはず。口を開閉する下あごは、重力に逆らうように機能するため、口が半開きの状態では内回りの筋肉を使わないからです。そしてそのまま口が開いた状態を続けると口周りの筋肉が衰えます。すると徐々に重力に負けて筋肉は下がり、最終的に口周りのたるみの原因になるのです。
風邪をひきやすくなる
口呼吸の人は、鼻呼吸の人に比べると風邪をひきやすい傾向にあります。鼻の中には、鼻毛があり、空気中の埃や雑菌や細菌などの侵入を防ぐ役割をしています。また鼻の粘膜に一度空気が触れ、湿度が高い状態で気管に運ばれるので、悪さをしにくい状態になっているのです。鼻呼吸、鼻から空気が入り、鼻毛が空気清浄機のフィルターのような働きをして、体内に取り込むべきでない埃や雑菌・細菌などをシャットアウトしてくれるというわけです。
しかし、口呼吸の場合、鼻毛のように体内に取り込むべきものを一度キャッチしてしまうこともできず、さらには乾燥した空気をそのまま気管に入れてしまうので、細菌が活動しやすい状態で体内に侵入してしまうのです。すると必然的に風邪をひきやすくなります。
口呼吸を改善するには絆創膏
口呼吸から鼻呼吸に変えるには、特に睡眠状態に改善法を実践すると効果があると言われています。具体的には、寝る前に唇に絆創膏を縦にして張り合わせるだけです。普段意識して改善しないといけない呼吸法をちょっと強引に睡眠中に改善することで、まずは睡眠中の呼吸法を変え、それを習慣化することで徐々に鼻呼吸に切り替えるというわけです。
最初は口に絆創膏を貼って違和感のある状態で寝つくのは少し難しいかもしれませんが、一度眠りに入ってしまえば、脳が勝手に鼻で呼吸するように指示を出してくれるので、窒息死することもありません。
デメリットだらけの口呼吸を改善しましょう
デメリットだらけの口呼吸は、やはり早めに改善するに越したことはありません。もしかして口呼吸をしてるかも……と自覚があれば、早速今日から口に絆創膏を縦に貼って寝てみましょう。もちろん鼻腔の病気などが原因で、そもそも鼻呼吸ができないという方は、専門医の治療に従って、症状に合った改善法を目指しましょう。