汚れが落ちて本来の白さに近づく?噂の「歯の消しゴム」とは?

2018.09.05 health栞子

ネーミングが印象的な「歯の消しゴム」って何?

消しゴムと消しカス

歯の消しゴムとは、名の通り、歯をこすって黄ばみや汚れを取るオーラルケアグッズです。素材には主にシリコンゴムや研磨剤が使用されており、歯の表面を削る形で汚れを落としていきます。つまり、歯ブラシで歯を磨くのと同様に歯の消しゴムで歯の表面をケアするというイメージです。

一口に歯の消しゴムと言っても、その種類は多種多彩。スティックタイプ型やペン型のようにさまざまな形状のものが存在し、ドラッグストアなどで購入することができます。価格も1,000円以内とお手頃!「歯を白くしたい」とお考えでこのアイテムに目が留まったという方も少なくないでしょう。

使用方法は簡単です。まず歯の表面の水分をタオルやティッシュなどでふき取り、擦るだけ!では実際に効果が実感できるものなのか……検証してみましょう。

気になる歯の消しゴムの効果

ピンクの背景と驚く女性

さまざまな歯の消しゴム系の商品の口コミなどに目をやると、「確かに効果が実感できた!」という人もいれば「まったく役に立たない」と意見が二分しています。なぜこのような結果になるかというと、それはホワイトニングの目的によって左右されるからです。基本的に歯の消しゴムは、歯の表面のステインを削って歯を本来の白さに近づけることが目的。ステインは食事をとったり、タバコを吸ったりすることで歯の表面に付着するものですが、タンパク質と結びつくことにより、歯の表面にしっかりとこびりつきます。

通常、ステインは歯磨きによって落とせますが、放置した場合は色素沈着を引き起こし、歯の内部に色がついてしまいます。それがいわゆる「歯の黄ばみ」なのです。歯の消しゴムは歯の表面についたステインは削ることで落せます。しかし、歯の内部で色素沈着を引き起こしている歯には対応しきれません。そのため、歯の表面の部分的なステインを落とす目的の方は確かな効果を実感し、歯の色素沈着で引き起こす黄ばみを落とすこと目的としている方は、まったく効果を実感できないということです。

そのため、鏡で一度ご自身の歯についたステインが表面に浮き出ているのか、色素沈着を引き起こし黄ばんでいるのかを確認してからアイテムを購入することをおすすめします。表面に浮き出ている場合は汚れを落とすことができますが、色素が沈着して黄ばんでいる場合は効果を実感できる可能性は低いでしょう。

歯の消しゴムの使用上の注意点

詰めよる女性

歯の消しゴムの効果の範囲がわかったところで、次は注意点についてです。このアイテムで絶対にやってはいけないことはゴシゴシと擦り過ぎること。歯の消しゴムは先端がシリコンゴムと研磨剤なので、強くこすることで歯のエナメル質を削ってしまうのです。

エナメル質はそこまで強度は弱くないので、少し削るくらいでは完全に削り落ちてしまうことはありません。しかし、頻繁にゴシゴシと強く削ってしまうと、ステインと一緒にエナメル質も削れる危険性があります。

エナメル質が削れてしまうことで、歯は脆くなるだけでなく、色素沈着を引き起こしやすくなり、効果が実感できないだけでなく、より黄ばむという結果になってしまう可能性もあるのです。

歯の汚れをメラミンスポンジで落とすのはNG!

白くて四角い消しゴム

最近ではネット上で、メラミンスポンジを使った歯のケアが効果的という情報が出回りましたが、あれはNGです。絶対にやってはいけません。メラミンスポンジの素材はメラミン樹脂と呼ばれているもので最近では建設資材として用いられることの多くなった優秀な素材です。

しかし、スポンジとしてのメラミン樹脂はいわば研磨剤。こちらも歯のエナメル質を削る危険性があります。また、歯を削った時に出てしまうメラミン樹脂のカスを飲み込む危険性もあり、人体に悪影響を及ぼすこともあるそうです。そのため、メラミンスポンジは歯のケアを行わないようにしましょう。

歯の消しゴムは人によって効果が違う

歯の消しゴムは表面のステインを落とすのが目的なのか、内部の黄ばみを解消したいのかという目的の違いで使用を判断すべきでしょう。表面の場合には確かな効果を実感できるでしょうが、黄ばみの場合は症状を改善できません。

そして、「擦っても効果がない」と言ってメラミンスポンジを使いゴシゴシと磨くのは危険なのでやめましょう。色素沈着が気になる場合は歯科医師に相談するなどして、専門家立会いのもとホワイトニングを行うことをおすすめします。

Ha・no・ne編集部でも歯の消しゴムを使ってみました!その結果はこちら!

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事