大人でも怖がる人多数!歯医者嫌いを克服する方法とは?
克服法1:一番の原因である音の対策をする
歯医者で治療を行う際に、多くの人が怖いと感じるのはあの「キーン」という機械音(タービン音)ですよね。待合席にいる際に前に入って行った子どもが虫歯治療中に「キーン」という音とともに泣き出したら、待機している子どももつられて泣き出してしまうかもしれません。
しかし、あの音は虫歯治療で使う歯を削る機械から出るので、どうしても音は鳴ってしまいます。ただ、黒板を引っ掻いたときに出る音や、発泡スチロール同士が擦れたときに出る音のように、非常に不快ですよね。
悩ましい音の解決策としては、イヤホンで音楽を大音量で聞きながら治療を受けることが挙げられます。実は歯医者によっては音を気にしないようにするために、音楽を聞かせてくれる医院があるほど。ただし、大音量で音楽を聴いても、歯を伝わって頭に響くように音が鳴りますが、直接聞くよりはかなりマシでしょう。どうしても音が気になる場合は、担当の歯医者に相談してみるのも1つの手だと言えます。
克服法2:相性の良い歯科医を選ぶ
音と同様に歯医者嫌いになった理由として多く挙げられるのが、「歯医者さん自身が怖いから」という意見。歯医者さんは衛生面を考慮して、常に髪の毛を覆うような帽子をかぶり、顔全体をマスクで覆っているケースが多いのでそうした印象を抱いてしまうこともあるのでしょう。
さらに、中にはカウンセリングの際もゴーグルを外さないという歯医者もいますが、「表情がまったくわからないので怖い!!」と感じる方も多いようです。特に歯医者は男性が多いので、女性からしてみると、「男性に口の中を覗かれる+お顔の表情がわからない」ということで、恐怖心が倍増するのでしょう。
そのため、安心して治療を受けるためには、信用できる歯医者を見つけることが最優先事項です。自分と合わない歯医者から治療を受けることによって、「さらに嫌いになった」という人も大勢います。反対に歯医者としっかりとコミュニケーションを取ることができたので、普段はあれだけ怖かった治療がまったく問題なかったというケースもあります。自分との相性も踏まえたうえで、歯医者選びをすることが苦手克服のための第一歩となるでしょう。
克服法3:慣れるまで歯石落としのみ対応してもらう
歯医者によってはかなり事務作業的に治療を行うこともあるので、心の準備が整わないこともよくあります。いきなり歯を削るなど治療を始められて歯医者が嫌いになったというケースも少なくありません。
そこで歯医者に慣れる意味でも、まずは歯石を落とす処置のみを何度かやってもらうことをおすすめします。歯石はしっかりと歯を磨いていても、ブラッシングだけでは落ちにくい奥歯などに付着していることが多いので、歯の健康維持に大いに役立ちます。治療に恐怖心を抱いていることを歯医者に伝えれば、初回はそうした処置のみにすることも検討してくれるはずです。
克服法4:最終的には全身麻酔という選択肢も
これまで紹介した方法で改善できなかった場合、最終手段として「全身麻酔」という方法があります。全身麻酔は、基本的には外科手術を必要とする患者さんのみに使われる方法ですが、虫歯治療の際にも使用されることはあります。
実際に医療設備が整った大学病院などでは治療法の一環として全身麻酔法が使われることもあります。しかし、問題はその費用です。通常の虫歯治療にかかる費用は3,000円程度ですが、全身麻酔をすることで、費用は10万円くらいかかることもあります。そのため、できないことはないのですが、あまり現実的とは言えないでしょう。
歯医者嫌いを克服して健康なお口を維持しましょう
虫歯治療は「音」「コミュニケーション」「慣れ」で上手く克服することをおすすめします。どれも歯医者に対する恐怖心を和らげるうえでは有効な策なので、1つの方法で克服できない場合は複数試してみることをおすすめします。
後は虫歯を治療しないと健康なお口を維持できないことをきちんと認識することも大切です。治療が遅れることで、どんどん歯が蝕まれていくことになるので、早期治療を行うのはお口の健康維持のためにも不可欠だと言えるでしょう。虫歯治療は歯医者嫌い克服から始まると言っても過言ではないかもしれません。