効果的な口周り・歯ぐきマッサージで、歯肉退縮を予防しよう!
歯ぐきはなぜ下がるのか?その原因とは
そもそも、なぜ歯ぐきが下がってしまうのかについて理解しましょう。歯ぐきが下がるのは歯周病菌(ジンジバリス菌)の影響が挙げられます。歯周病菌に感染すると歯を支えている骨や歯ぐきがダメージを受けます。症状が初期の段階の場合は歯ぐきの軽い炎症ですが、放置することで徐々に歯ぐきが下がり、最終的には歯を支えることができなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病菌の進行はとてもゆっくりなのが特徴です。それは人間が持っている免疫力が歯周病菌の働きを抑えていることに起因します。しかし、加齢とともに免疫力は下がるので、年を取るにつれて徐々に歯周病が進行する人が多いようです。
歯周病を改善する手段として、まず有効なのが正しい歯磨きです。歯と歯ぐきの間に歯垢がたまった状態が長期間続くことで歯周病は悪化します。そのため、正しい歯磨きをすることで歯周病は予防できると考えられています。しかし、それでも歯ぐき下がりが止まらない方は、正しい歯磨きとともに、マッサージをしてみてください。マッサージは口腔内環境を整えることが期待されます。
歯ぐき下がりを予防するためのマッサージ方法
まず押さえておきたいポイントは、歯ぐきマッサージが有効だと考えられるのは歯ぐきが1~2mmほど下がった程度の状態であることです。つまり、歯周病が初期の段階のみであり、重度化した場合はマッサージよりもまず歯科医院での治療を受けることをおすすめします。歯周病予防を目的としている方は、以下の手順でマッサージをしましょう。
1.歯ぐきマッサージは指で行うので、まずハンドソープなどを使って指を清潔にするところから始めます。手は雑菌だらけなので、丁寧に洗いましょう。
2.人差し指の腹を使い下顎の左奥から中央へ指を押し当ててください。ゆっくり歯ぐきを歯の間を撫でるようにマッサージを行います。心地良い程度の強さで行うことが大切です。
3.2と同様に下顎の右奥歯に指の腹を当て、ゆっくりと撫でるようにマッサージを行います。この際は右利きの場合、指を入れることが難しいので左手の指を使いましょう。上顎の場合も同様に行いましょう。
4.撫でるようなマッサージが一周終わったら、次は同じ順序で歯ぐきを人差し指の腹を使い、「くるくる」と円を描くようにマッサージを行います。こちらも左~右へと上下一周行いましょう。
5.次に下顎の歯ぐきを親指と人差し指を使い包み込むように挟み、気持ちよいくらいの強さで圧迫します。上顎も同様に行いましょう。
6.5でマッサージは終了です。最後に歯磨きをして口腔内を清潔な状態にしましょう。
このマッサージを1日1回、「1~4」までの手順を1ヶ所につき約5回、「5」は上下で2回ずつ行ってください。
歯ぐきマッサージ後の変化とは?
歯ぐきをよく見るとわかりますが、細かい血管がたくさん存在します。これは毛細血管ですが、正常に血液が流れていない状態が長期間続くと消失します。そこでマッサージが血流を良くするために効果的なのです。マッサージをすることで血流が良くなることで、毛細血管の消失を予防。歯ぐきにしっかりと血液を運べるようになり、健康的な状態を維持しやすくなります。
歯ぐきマッサージで健康的な口腔状態を!
歯茎マッサージは、自身の指で歯周病の初期段階にアプローチできます。歯磨きはしているけれど、歯肉退縮が止まらないという時には、ぜひ歯ぐきマッサージを試してみましょう。また、血行を良くすることで歯周病の予防にもつながるので、定期的にマッサージを行うことを癖づけるといいかもしれません。