つい唇の皮をむいていませんか?もしかしたら自傷性皮膚症かも!
心の病「自傷性皮膚症」とは
自傷性皮膚症ってなに?
みなさんの中にも、ケガをしたときにできるカサブタをとってしまう行為や、爪を無意識にかんでしまうという癖を持っている人もいると思います。意識の有無にかかわらず、自分で自分の身体を傷つけてしまうことを「自傷性皮膚症」と言います。
つまり皮膚に何らかのトラブルが現れる自傷行為を続けて、いけないことだとは分かっていてもなかなかやめられなくなってしまっている状態です。カサブタをはがしたり、爪を噛んだりする行為は多くの人が経験を持つため、そこに自傷性皮膚症の境界線を引くのは困難ですが、例えば唇の皮をむしり取ってしまい、出血しているにも関わらずそれでも自傷行為を続けた場合、自傷性皮膚症という病気の可能性が高いです。
原因のほとんどはストレス
自傷性皮膚症になるほとんどの原因は心的ストレスです。自傷性皮膚症は、例えば、職場での人間関係や学校での人間関係といったさまざまな心へのストレスが重なりあい、逃げ場がなくなってしまった心を守るために、自傷行為を続け絶望感や空虚感を取り払うための行動です。このような行動の原因は、その人の心の根底にあるため、事実を把握するのはとても難しいと言えます。
自傷性皮膚症を改善するためには
心療内科を受診する
唇の皮をむしってしまうという行動は、誰でもやってしまう行為のため自傷性負傷として位置付けることは難しいと言われています。しかし、心的ストレスは悪化すると自殺行為にまで発展する可能性もあるので、少しでも自分がおかしいと感じたときには、皮膚科ではなく心療内科や精神科といった専門の病院を受診することをおすすめします。
心の病専門の医師がカウンセリングを行い、その人の心のあり方や出ている症状によって精神安定剤などの薬を処方してくれます。自傷性皮膚症と診断されたら、医師の指示に従ってゆっくり治療していきましょう。
ストレスを解消する
自傷性皮膚症はストレスが原因で発症する心の病なので、その治療においてストレスを解消するということは必要不可欠です。しかし、自傷性皮膚症は相当な精神的ストレスを感じている人が多いと言われているので、ストレスを解消するというよりも、まずはストレスを感じてしまう環境から一度遠ざかる必要があるかもしれません。例えば、仕事や学校が原因なら環境を変えて、心を休ませることが大切です。
あなたは唇の皮をむしりすぎていませんか?
このように、唇の皮をむしるという誰もがついやってしまう行為も、やりすぎてしまっている場合は精神的な疾患である可能性があり、悪化すると自殺にまで追い込まれるものかもしれません。少しでも自覚があるなら、まずはストレスを解消することを心掛けて悪化を防ぎ、それでも止められない場合は心療内科や精神科などを受診するようにしてください。