裏側矯正装置を決断する前に知るべき6つのこと
装着費用が高額である
まず最も大きなデメリットは、なんと言っても治療費でしょう。歯列矯正は保険適応外のため、非常に高額になります。表側矯正の場合でも、80万円~100万円程度の費用がかかりますが裏側矯正になると、表側矯正のように矯正器具が見えないので、口周りの見栄えがよい分より高額になり、相場で110万円~150万円程度の費用が予想されます。
舌に違和感を感じる
裏側矯正では、装置を装着するのは歯の裏側です。そのため常に舌が矯正装置に触れることになり、最初のうちはとても気になるでしょう。しかし、これは治療を始めた頃だけで、徐々に慣れていき最終的には違和感はなくなるので安心してください。
会話しづらい
裏側矯正中は、しゃべりにくくなります。矯正装置を付けているせいで歯の裏側から息が漏れてしまい、とくに「さ行」の発音が難しくなるでしょう。これは、「さ行」が歯擦音という音の種類で、歯の裏側に強く息を当てることで発生する音だからです。個人差はありますが慣れてくると普通に発音できるようになります。しかし、英語を話さなくてはいけないという人は要注意です。英語の場合は歯擦音が非常に多いので、ほとんどの音において、発音の難関度が非常に高くなります。
食べ物が詰まりやすい
矯正器具を装着すると歯の裏側はデコボコになります。このデコボコ部分には食べ物がとても挟まりやすく、挟まった食べ物がつい気になって舌で矯正器具を触ってしまいがちです。しかし、なるべく触らないように注意してください。
歯磨きがしづらい
歯に挟まった食べ物を取るためにする歯磨きも、とても難しくなります。ただでさえ歯の裏側というのは磨きづらい部分ですが、矯正器具を装着したことでより磨きづらくなるからです。しかし、矯正装置を付けている歯も、もちろん普通の歯と同じで虫歯になります。食べ物が挟まり歯磨きが不十分になりやすいので十分に歯を磨けるように、いつもより丁寧な歯磨きを心掛けましょう。定期的に歯医者さんで診てもらうとよいでしょう。
装着時に歯が痛むことがある
矯正装置は歯に強い力をかけて動かしたい方向に引っ張るため、個人差がありますが、痛みが出ることがあります。ズキズキとした痛みというよりも、口元全体がズンと重くなったように感じたり、歯が浮いたような感覚になったりすることがあります。ほとんどの場合、装着から1週間前後で痛みが引きますが、長期間痛みが消えないという場合は歯科医師に相談しましょう。
注意点を踏まえたうえで装着を検討しましょう!
今回は、裏側矯正装置を付ける前に知るべき5つの注意点をご紹介しました。裏側矯正は装置が見えないという大きなメリットがある反面、表側矯正に比べ、お口の中の違和感が強い、食べ物が挟まりやすい、しゃべりにくいなど、さまざまなデメリットがあります。また、裏側矯正は保険適応外なので、非常に高額であるといった特徴がありました。
裏側矯正の装着を考えているという人は、ぜひ今回ご紹介したデメリットを踏まえたうえで、治療方法を決めましょう。また、矯正歯科では初回のカウンセリングを無料で行っているところもあります。少しでも不安があれば医師に尋ねることをおすすめします。