夫婦は口内環境も似てしまう!虫歯や歯周病はキスでうつるって本当?

2017.01.01 health鈴木清良

夫婦の口内環境が似てしまう原因とは?

先ほど夫婦の口内環境が似てくると言いましたが、これはもちろんすべての夫婦に当てはまるものではありません。皮肉にも仲が良いほど分け合ってしまう悪影響です。ではなぜ仲の良い夫婦の口内環境は似てしまうのでしょうか? その理由は4つあります。

1.同じ食事を同じタイミングで摂ることが多い

食事風景

口内環境が似てくる要因の1つに食生活があります。食生活が同じ夫婦は口内環境が似てしまう傾向にあります。特に毎日同じ時間に食事をしている夫婦はその可能性が高まります。

例えば、奥さんがアイスを食べたかったとします。しかし、旦那さんが仕事から疲れて帰ってくる前に一人で食べてしまうのは、なんとなく心苦しいと旦那さんの分もアイスを購入し、仕事から帰ってところで一緒に食べます。とても仲が良い証拠ですよね。しかし、これこそが口内環境が似てしまう要因です。同じタイミングで同じ物を口にするという行為が長期的に続くと、口内環境が似てしまうようです。

2.身体の抵抗力が下がるタイミングも同じ

風邪

多くの夫婦が少なくとも一日2回(朝食・夕食)は、似たようなメニューを摂るでしょう。食事は私たちの血や肉になるため、食事から摂った栄養が偏っている場合は、身体の抵抗力も似てくるようです。もちろん男女で抵抗力の差が出ますが、まれに夫婦が同じタイミングで風邪を引くことがある……という方は、体の抵抗力が同じように落ちていることが原因かもしれません。

3.歯磨きグッズや歯磨きにかける時間が同じ

歯みがき

多くの夫婦が同じ歯磨き粉を使い、同じ型の歯ブラシを使いブラッシングを行っているかと思います。この歯磨きグッズ、例えば歯磨き粉に研磨剤が豊富に含まれていて、歯ブラシの毛の硬さがとても硬かったとします。すると、2人とも歯磨き粉の研磨作用でエナメル質に傷を付け、歯ブラシの毛の硬さで歯を傷めながらブラッシングを行っていることになります。これは口内環境が似通ってくる明らかな要因と言えます。

4.キスをする

キス

虫歯や歯周病は、原因菌に感染する感染症の一種です。虫歯の場合、原因菌は「ミュータンス菌」、歯周病の場合は「ジンジバリス菌」などになりますが、これらの菌は人から人に感染します。

そのため、キスは虫歯や歯周病を相手に移すことがあります。例えば、一方が虫歯で、もう一方が歯周病だったとします。この場合、2人とも虫歯と歯周病の両方に感染してしまう可能性があるのです。

お互いに菌を移さないように気をつけましょう

男性の口を塞ぐ女性

このように夫婦間の口内環境というのは、さまざまな要因で似てしまうものです。どちらか一方がトラブルを発症した場合、まるで風邪がうつるようにもう一方も同じトラブルを発症させるリスクが高まります。

さらにキスは自分の持っている口内菌を相手に移してしまうこともあります。これを予防できる方法は、ただ一つ。2人で一緒に口内を常に清潔に保つことです。夫婦で虫歯や歯周病のない状態を維持するためには、2人の協力が必要なのです。まさに運命共同体。2人で協力をして、口内環境をきれいに維持できるようセルフケアはもちろん、積極的に歯医者さんへ行きましょう。

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