虫歯になりやすい人とそうでない人の差はキスだった!?

2017.02.16 beautyYUKI

1.虫歯菌が感染したか否かの違い

虫歯は感染症の一種で、「ミュータンス菌」という細菌に感染することで起こるものです。そのため、赤ちゃんのころに両親からたくさんの愛情と共にキスをされて育ったという人は、両親からキスをされなかった人に比べると、ミュータンス菌に感染する可能性が高くなります。

また、感染経路はその他にも、ミュータンス菌に感染している両親が使ったスプーンでご飯を食べたり、ミュータンス菌に感染している両親が使ったコップで飲み物を飲んだりすることで感染してしまいます。

母子

つまり、頻繁に虫歯になる人は赤ちゃんのころに両親から感染した可能性が高く、虫歯になりにくい人は赤ちゃんのころに、ミュータンス菌に感染していない両親からキスされて育った、もしくはキスなどをされなかった可能性が一因として考えられるのです。

しかし、大人になってからでもミュータンス菌に感染してしまうのでは……と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし実は、人間は3歳までに口腔内の細菌がある程度決まると言われています。以降は、他の細菌が定住してしまうため、ミュータンス菌は移りにくくなるのです。そのため、3歳まで両親は子供がミュータンス菌に感染しないように気を付けてあげれば、お子様を虫歯になりにくい口腔内環境にしてあげられる可能性が高まるということなのです。

2.甘いものが好きか否かの違い

甘いものが好きか否かということは、虫歯になりやすいかそうでないかに大きくかかわることです。先述のとおり、虫歯菌(ミュータンス菌)は、ミュータンス菌に感染している両親を経由して感染することが多く、赤ちゃんのころに虫歯になってしまう人が多いのです。

それはどうしようもないじゃないか、とお思いになるかもしれませんが、ここで大事なのが「感染はしていても発症はしない」状態を作ることです。

ケーキ

しかし、ミュータンス菌が好む糖分を豊富に含む、ケーキ・シュークリーム・チョコレートなどの甘いお菓子を好む人は、その分ミュータンス菌の増殖が進み、菌の活動も活発になるため、虫歯が発症するリスクが高くなります。

甘いものが好きだったとしても虫歯にならないようにするためには、歯に糖分を残さないことが重要です。歯のブラッシングを丁寧にすることを心がけて、ミュータンス菌の増殖・活動の活発化を防ぎましょう。

3.唾液の質や分泌量の違い

唾液には口腔内を殺菌する力がありますが、その殺菌力は人により大きな差が出ます。唾液がネバネバと粘着性が高い人は口腔内の隅々まで唾液が行きわたらないため、虫歯になるリスクが高くなります。逆にサラサラとしていて、口腔内の隅々まで唾液が行きわたる人は、その分広範囲を殺菌できるため、虫歯になるリスクは低くなります。

舌を触る女性

また、唾液の量も大きく影響します。唾液の分泌量が少ない人は、殺菌力も低下します。逆に唾液の分泌量が多い人は、しっかりと口腔内を殺菌できるため、清潔な口腔内環境を維持することができ、虫歯にもなりにくいのです。

唾液が粘つく原因には、さまざまな原因が考えられますが、もっとも多いのは水分不足です。たくさん水分を摂ることで改善する可能性があります。

唾液の分泌量が少ない人は、いわゆる「ドライマウス」という症状で、緊張状態が続くことで自律神経が乱れることが関係しています。なるべくリラックスできるように周囲の環境を整えることから初めてみましょう。」

唾液の粘つきやドライマウスは、虫歯だけでなく歯周病や口臭も悪化させる原因となるので、なるべく早めに改善できるように心がけましょう。

感染していても虫歯を防ぐことはできます

このように、虫歯になりやすい人とそうでない人には、子供のころにミュータンス菌に感染している・甘いものが好きか否か・唾液の質や分泌量の違いなどがあります。しかし、虫歯は感染していたとしても、普段ケア次第で発症を防ぐこともできるので、虫歯が発症しないような口腔内環境を作ることがとても大切です。みなさんも普段のオーラルケアをしっかりとして、虫歯のない綺麗な歯を手に入れませんか?

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