歯と歯の間が痛い!食片圧入を改善するには?

2017.05.03 healthYUKI

歯に挟まった食べ物を放置することの危険性

食片圧入で起こることとは?

食べ物が歯と歯の間に挟まることを「食片圧入」と言います。気持ち悪いということ以外、一見何の害にもならないような気がしますが、それは大きな間違い。歯の間に挟まった食べ物を放置しておくことで、さまざまな悪影響が現れてしまうんです。では、どんな悪影響が現れるのかを見ていきましょう!

虫歯・歯周病

頬が痛む少女

ご存知の通り、虫歯菌は歯に溜まった食べかすなどを栄養に増殖します。つまり、食べかすをそのまま放置しておくことで、歯の周辺に菌の温床ができてしまうことになります。もちろん、虫歯菌だけではなく歯周病菌なども増殖し始め、気付いたときには虫歯や歯周病などのトラブルが発生してしまう可能性があります。また、歯と歯の間に食べ物が挟まることで、歯茎に炎症が起きてしまい、その部分から歯周病が発症し始めるケースもあります。

さらに挟まりやすくなる

頬をあさえる女性

食片圧入が起きたのに、放置したまま歯周病になると、歯茎が徐々に下がり、歯が動揺し始めます。このときに歯ぎしりや食いしばりといった癖がある場合はさらに歯が動いてしまうので、噛み合わせが乱れて歯の間の隙間が開き、余計に食片圧入を起こしやすくなるといわれています。

食片圧入を治すための方法とは?

食片圧入の改善方法

歯列矯正

矯正

食べ物が歯と歯の間に挟まる食片圧入は、もともとの歯並びの悪さが原因で起こっていることもあるので、噛み合わせが悪い人は、注意が必要です。歯列矯正により歯並びを正しい位置に導くことで、食べかすが詰まりにくくなるでしょう。歯列矯正治療には長い期間が必要ですが、お口の健康にとってはメリットがとても多いのでぜひ検討してみてください。

詰め物の形の調整

すきっ歯

虫歯治療をしてから、食片圧入が頻発するようになったという人は、詰め物や被せ物の形状が原因かもしれません。歯の間の間隔が広くなることで、食べ物が挟まりやすい状態を自ら作り出してしまっているのかもしれません。この場合は、歯科医院で入れてもらった詰め物や被せ物をいったん外して作り直し、歯と歯の間に大きな隙間ができないよう調整してもらう必要があります。

歯周病の治療

歯周病の治療

食片圧入が原因で歯周病になり、歯並びが変わってしまうことでさらに食片圧入が起こりやすくなるという悪循環を招く可能性があるため、まずは歯周病の治療をする必要があります。歯磨きを徹底し、現状よりも進行させないように気を付けましょう。また、頻発すると歯周組織へのダメージが蓄積し、重度歯周炎(歯槽膿漏)になることもあります。すると、歯茎の感覚が鈍くなり食片圧入が起きていることに気付きにくくなってしまうこともあるので、悪化する前に改善することが大切です。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯科治療

歯磨きで食べかすが取れるのが一番手っ取り早いですが、奥へ深く入り込んでいる食片圧入は歯磨きだけでは取り除けないことがよくあります。そのような場合は、デンタルフロスや歯間ブラシが効果的。その際、なかなか取れないせいで、つい手に力が入り、歯茎を傷つけてしまうこともありますので、なるべく優しく動かすようにしましょう。

マウスウォッシュで口腔内洗浄

マウスウォッシュ

食片圧入は食事中に発生するもの。できればすぐに歯磨きなどをして取り除きたいところですが、デートでの食事や接待の場面では、なかなかそうもいかないことも多いでしょう。そんなときは、爪楊枝などで取り除いたあとにマウスウォッシュを使うのがオススメ。
トイレに立つついでにサッと洗浄することで、虫歯や歯周病のリスクを低くすることができます。

挟まった食べかすを甘く見てはいけません!

ストップ

歯と歯の間に挟まった食べ物の放置が原因で、まさかこんな症状が現れるとは思いもよりませんよね。しかし、食べかすは歯や歯茎のダメージになりやすいので、食片圧入が頻発しているときには、口腔内でなにかしらのトラブルが発生しているかもしれません。みなさんも、一大事になる前に、食事のあとは丁寧に汚れを取り除くようにしましょう。

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