歯ぐきにできる「歯肉がん」の症状と早期発見の重要性

2018.11.17 health小日向睦

恐ろしい歯肉がんの症状

頬をおさえる女性

歯肉がんの初期症状は、歯ぐきの出来物から始まります。一見すると口内炎にも思えることから初期の状態ではそれががんであることに気づかない人も多いようです。しかし、口内炎と歯肉がんとでは「症状が続く期間」が明確に異なるので、その点をきちんと把握しておきましょう。口内炎の場合は、長くとも2週間程度で完治します。しかし、歯肉がんの場合は徐々に悪化し、潰瘍やびらん(ただれ)などの症状が現れ始めます。

しかし、潰瘍やびらんが現れた段階は、すでに症状が中期に入っている証拠です。少しでもおかしな口内炎ができたと感じたときには、すぐに専門機関を受診しましょう。中期で起きる潰瘍やびらんは、潰瘍は歯肉がえぐれてめくれ上がるようになる症状。できものの表面が赤くただれて痛みが出るようになります。

さらに症状が進行すると、強い痛みや出血をするようになります。そして最終的にはリンパ管が腫れあがるのです。リンパ管の腫れあがりは、がん細胞が増えてリンパに転移した状態だと言えます。リンパに転移した場合は、リンパの流れにのりがん細胞が全身へと運ばれるため、体の至るところに転移する危険性があるのです。

歯肉がんの治療までの手順は?

歯肉がんの治療までの手順は、まずがんが「良性」か「悪性」かを見分ける検査から始まります。検査は、がんの可能性のある部分をメスで切り取り、顕微鏡などで検査をする方法です。次にCTやMRIといった機械を使用し、他の部位に転移していないかを見定めます。その後、持病や血液検査などをして、がんの治療に耐えられる体の状態かを調べていきます。

歯肉がんの治療の手段は?

手術

歯肉がんの治療は、「手術」「放射線治療」「化学療法」の3つの治療を組み合わせて行われます。まずがんが発生した部分を除去する手術が行われ、リンパ節に転移がある場合はリンパ節の除去も行います。

放射線療法は手術に耐えられる体ではない人や、転移しているがんが大きすぎて手術できない場合に用いられる方法です。放射線をがんのある部分に照射して、がん細胞を死滅させる方法です。

化学療法では、抗がん剤を用いて治療を行います。抗がん剤は副作用が強く、吐き気や嘔吐、味覚障害や白血球の減少など、とてもつらい副作用を引き起こすこともあります。その中でも代表的な副作用が脱毛です。抗がん剤には細胞の成長力を落とす効果があるため、髪の毛が生成されなくなり、投与からしばらくの間脱毛状態が続きます。

歯肉がんは早期発見・早期治療が不可欠

歯肉がんは口の中にできるがんです。多くの方が毎日歯磨きをしているはずですが、その際に歯ぐきに違和感を覚える場合は、すぐに歯科医院に罹るようにしましょう。「口内炎だからすぐに治る」と放置していると、症状が悪化してしまう危険性があります。当然ながら歯肉がんも早期発見・早期治療が不可欠です。ケアの際に自身の体調の変化を見逃さないようにすることが、もっとも簡単にできる予防策なのです。

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