コーヒーより紅茶の方が歯に着色しやすい!?お茶の種類別ステイン比較ガイド

2026.09.24 health歯科タウン編集部

そもそも、お茶はどのように歯に色がつくのか?

お茶に含まれるタンニン(渋み成分)は、歯の表面を覆うペリクルというタンパク質の膜に吸着しやすい性質があります。これが着色(ステイン)の正体です。タンニンの量が多いほど着色しやすく、さらに「飲む頻度」「口に含んでいる時間」「その後のケア」によって影響の度合いが変わってきます。重要なのは飲み物の「色の濃さ」ではなく「タンニン量」である点で、これが後述する意外な逆転現象につながっています。一見シンプルに見える「お茶と着色」の話ですが、種類によって中身はかなり異なります。

着色しやすいお茶:紅茶・ウーロン茶・緑茶・マテ茶

着色しやすいお茶

まずは着色リスクが高めのお茶を紹介します。
紅茶はタンニンが多く、さらに「テアフラビン」という紅茶特有の色素成分がペリクルに強く結合するため、実はコーヒーよりも着色しやすいとされています。「コーヒーの方が歯が黄ばむ」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、タンニン量では紅茶がコーヒーを上回ります。
ウーロン茶は発酵の過程でカテキンが変化し、歯に定着しやすい色素が生まれるため着色リスクが高めです。緑茶よりも着色しやすい傾向があります。
緑茶はタンニンを豊富に含みますが、カテキンに口内細菌を抑える働きもあるという「二面性」を持っています。着色リスクがあることは確かですが、口内環境を整える面もあるため、一概にNGとは言えません。
マテ茶もタンニンを多く含み、コーヒーや紅茶と並ぶ着色しやすい飲み物として挙げられることがあります。


着色しにくいお茶:麦茶・ルイボスティー・ほうじ茶…そしてジャスミン茶は?

着色しにくいお茶

続いて、着色リスクが低めのお茶を紹介します。
麦茶はタンニンをほぼ含まないため、色は濃く見えますが歯への着色リスクは最も低い部類に入ります。見た目と実態が大きく異なる代表例です。
ルイボスティーも見た目は紅茶に似た赤褐色ですが、タンニン含有量は紅茶の約5分の1、緑茶の約4分の1程度とされており、見た目のわりに着色しにくいお茶です。カフェインも含まないため、就寝前の一杯としても選ばれています。
ほうじ茶は焙煎の工程でタンニンが減少するため、同じ茶葉由来でも緑茶より着色リスクが低くなります。
ジャスミン茶はベースとなる茶葉によって着色リスクが変わります。緑茶ベースならタンニンが多め、麦茶ベースなら少なめです。購入の際はパッケージの原材料欄を確認してみてください。


レモンティー・フルーツティーは「着色+酸」のダブルで注意!!

フルーツティー

紅茶にレモンや果汁を加えたレモンティー・フルーツティーは、タンニンによる着色リスクに加えて、果汁の酸が口内を酸性に傾けやすいという点にも注意が必要です。口内が酸性の環境になると歯の表面がわずかに軟化し、色素が入り込みやすい状態になります。着色と酸のリスクが同時に重なるという点で、他のお茶よりも飲み方に気をつけたい部類です。おしゃれなフルーツティーやハーブティーはリラックスタイムに人気ですが、飲み終わった後に水を一口飲む習慣をつけるだけで、口内環境を早めに中性に戻すことができます。


好きなお茶をやめなくていい。飲み方とケアで差をつける方法

歯をチェックする女性

お茶の種類を変えなくても、飲み方を少し工夫するだけで着色リスクを抑えることができます。

①飲んだ後に水を一口飲む:タンニンを流してペリクルへの吸着を減らすことができます。

②だらだら飲みを避ける:口の中にお茶が長く留まるほど着色が進みやすくなります。仕事中にちびちび飲み続けるより、休憩のタイミングでまとめて飲む方が歯への影響を減らせます。

③ストローを使う:冷たい紅茶やウーロン茶をよく飲む方には、歯に直接触れる量を減らせるストローがおすすめです。

仕事の合間の一杯や、ほっとひと息つくリラックスタイムはとても大切なものです。水分補給の観点からも、お茶は日常に欠かせない存在です。種類や飲み方を少し意識するだけで、大好きなお茶の時間はそのままに、歯への影響をやわらげることができます。毎日の小さな習慣が、長い目で見た歯の健康につながっていきます。


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