顔にイボができてしまったときの正しい治療法をご紹介

2016.11.06 health栞子

顔にできるのはイボのほとんどは「青年性扁平疣贅」

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イボができてしまう主な原因は「ヒトパピローマ」というウイルスです。ヒトパピローマウイルスは子宮に感染すると厄介な病気で、子宮がんの原因にもなります。

ヒトパピローマウイルスは年齢や症状によって細かく分類されており、その種類は100以上にもなります。多くの症状の中でも、顔面にイボができてしまう症状を「青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)」と言い、中年の人にイボができた場合は「扁平疣贅」とも言われます。

青年性扁平疣贅は、顔以外にも手の甲や腕などにできることがあり、厄介なことに1ヶ所できてしまうと、続けざまに何個もできてしまい、放置をしてしまうことで、さらに増えてしまうこともあります。そのため、早期発見、早期治療が必要になります。

初期症状は赤みの発症。ニキビのように赤くなり、ぷくっと膨れ上がってくるので、勘違いをしてしまうことが多く、発見が遅れてしまうこともあるため、注意が必要です。

「青年性扁平疣贅」は感染する

青年性扁平疣贅の感染経路は主に接触です。ヒトパピローマウイルスは非常に感染力の強いウイルスで、感染者が掴んだものに触れてしまって、その手で小さな傷のあるお顔などに触れることで簡単に感染します。また、傷口からの感染が原因なので、腕に一直線状に擦り傷がある場合は、その傷に沿うようにイボが一直線にできることもあるようです。

しかし、感染力は強いものの、ウイルスの活動はそこまで活発ではありません。そのため、普段は免疫力がイボの発生を抑えているので、健康的な身体では感染はしているけど発症しないということもあります。

ただし、そのような場合でも、疲労や偏食、睡眠不足などの影響で免疫力が極端に低くなってしまうとイボが発生するので、発症していない場合は免疫力を維持して身体を守り、既に発症しているのであれば、免疫力を高めながらの治療が必要です。

「青年性扁平疣贅」の治療は主に2つ!

青年性扁平疣贅の治療は大きく分けると、「直接取る」か「間接的に取る」かの2種類です。

直接取る場合

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直接取る場合は、「液体窒素治療」や「レーザー治療」、「手術」などで取れます。このうち、よく用いられるのがレーザー治療です。

お顔にイボが出ている場合、液体窒素や手術などで治療を行うと、液体窒素の場合水ぶくれができ跡が残る可能性があります。手術の場合も同じで、傷跡になることもあるので、綺麗に治したいのであればレーザー治療がよいでしょう。レーザー治療は、炭酸ガスレーザーという特殊な機械を使用して行い、イボが形成されている細胞に働きかけ、あっという間にイボが取れます。

青年性扁平疣贅のような小さなイボの場合は1度の治療で終わることがほとんどです。しかし、イボが巨大化してしまっている場合は、数回治療しなくてはならないこともあります。しかし、レーザー治療は痛みもほとんどなく、体への負担も少なく、なによりレーザーで壊死させるという方法なので、色素沈着しにくく綺麗に治すことができます。

間接的に取る場合

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間接的に取る場合は、ハトムギという植物から抽出した「ヨクイニン」という成分から作られる漢方薬を服用します。ヨクイニンは服用しはじめてから効果が出るまで、数週間~数ヶ月と時間がかかり即効性こそありませんが、ウイルス性のイボを取る方法として多くの医師が勧める方法。天然由来成分のため、副作用がほとんどなく、安全に服用できる漢方薬です。

治りかけの症状としては、まず赤くなり痒みが現れます。そのあとにペロッと皮がむけます。その後、数週間程度で完治します。時間はかかりますが、安全で、なにより身体への負担がとても少ないので、体への普段が心配な方は、こちらの治療法がいいでしょう。

再発する恐れもあるので注意が必要!

このように、さまざまな効果的な治療法がある青年性扁平疣贅ですが、ウイルス感染をしている以上、免疫力が下がることで再発する恐れもあります。再発するとまた治療を行わなくてはならないので、かなり面倒です。そうならないためには、正しい食生活や生活習慣を心掛けて免疫力をあげるという努力が必要になることもお忘れなく!

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