良いとは聞くけど実際どうなの? 知っておきたいインプラント治療のデメリット!
インプラント治療で何ができるの?
以前は、歯がなくなった箇所に部分入れ歯やブリッジを入れる処置が主流でした。しかし今は、顎の骨に穴をあけ、そこに人工の歯根(インプラント)を埋め込んで、より本物に見た目を実現できるインプラント治療を選ぶ方が増えてきました。入れ歯やブリッジはものによっては、見た目や使用感が自然ではないものもありますが、インプラントなら天然歯に近い状態を取り戻すことが可能です。また、硬い物も噛みやすくなるので、食事が楽しめるというメリットも生まれます。
インプラント治療に潜む4つのデメリット
「入れ歯やブリッジよりもインプラントがよい」と思っている方も少なくありませんが、インプラント治療にはデメリットがあることを忘れてはいけません。
1.外科的手術を受けなければならない
インプラント治療の際には、顎の骨にドリルで穴を開ける手術を受けなければなりません。もちろん部分麻酔をするので痛みは感じないですが、以下のようなリスクもあると覚えておくと良いでしょう。
・血管や神経を傷つけてしまうおそれがある
・上顎洞粘膜の損傷と炎症
手術を受けるということは、血管や神経を傷つける、または上顎洞粘膜の損傷や炎症も十分に考えられます。そうなると、大量出血の恐れがあり、手術を中止せざるを得なくなるケースもあります。リスクを減らすためにも、歯科医と入念な打ち合わせをしておきましょう。
2.治療期間がとても長い
インプラント手術は大きく分けて、「人工歯根の埋め込み」「定着期間」「人工歯の装着」の3工程があります。そして、インプラントを顎の骨に埋め込む手術をした後、定着するまで2~6ヶ月ほどの期間が必要です。そのため、治療が全て完了するまでは、3~10ヶ月かかります。
3.治療後のメンテナンスが欠かせない
外科治療をした場合は、やはり治療後のメンテナンスが欠かせません。とくにインプラントは骨とも歯茎とも密着しているため、しっかり医師にメンテナンスをしてもらわない歯槽膿漏(しそうのうろう)や歯周病などを引き起こし、最悪の場合インプラントごと歯茎から抜け落ちてしまうこともあります。セルフケアだけでは十分な予防ができないので、歯科医院に通って定期的なメンテナンスを行いましょう。
4.保険が適用されない
インプラント治療は、自費治療で全額自己負担です。一本あたり30~50万円が相場ですが歯科医院によって値段が変わるので、事前に費用の確認をしておくべきです。治療後のメンテナンスも自費診療となるため、トータルではさらにコストがかかると考えておいたほうがいいかもしれません。
まずは信頼できる歯科医師を見つけてじっくり相談を
繰り返しになりますが、外科的手術を伴うインプラント治療にはリスクやデメリットもあります。まずは信頼できる歯科医師を見つけ、そしてインプラント治療のメリットとデメリット、治療後のことや費用のことについてもすべて納得した上で、治療を受けるようにすることが大切です。インプラント治療は今後の人生に影響を与えるものでもあるので、一度お近くの歯科医院で相談してみるとよいでしょう。