歯医者に行かなくても治療が受けられる!訪問歯科の基礎知識

2017.04.17 health小日向睦

訪問歯科をご存知ですか?

医師と握手

訪問歯科は歯科医師や歯科衛生士などが、自宅や施設などに歯科器材を持ち込み、治療をしてくれるサービスです。主に高齢者で寝たきりになっている方や、病気やケガなどで通院ができない方などは、訪問歯科を利用することで適切な治療を受けられるようになります。しかし、現在訪問歯科を行っている歯科医院はそれほど多くはありませんので、残念ながらご自宅の付近には訪問歯科を実施している歯科医院がないこともあります。

訪問歯科の基礎知識

ご自宅近くに訪問歯科を行っている医院がある場合は、利用することで一生ものの歯を守ることにも繋がりますので、ご家族やご親戚の方などは訪問歯科の知識を身に付けて上手に利用できるようにしましょう。

訪問歯科の対応患者

訪問歯科は、歯科医院に足を運ぶのが面倒だからという理由だけでは利用できません。身体になんらかの障害があり、ご自身で近くの歯科医院を受診できないという場合に限ります。具体的には、高齢者で寝たきりの方や、身体が不自由で通院が難しい場合などです。

訪問歯科の訪問可能範囲

訪問歯科では、16㎞以内の自宅や病院、介護施設などへの訪問が可能です。16㎞以上になると、訪問治療はできますが保険が適用になりませんので歯科医院に確認してみるとよいでしょう。

訪問歯科に対応できる治療

対応できる治療は意外にも多く、インプラント治療などの特殊な治療以外ならば、ほとんどの治療ができます。虫歯治療や歯周病治療などの基本的な治療はもちろん、PMTCや入れ歯製作などにも対応しているので、訪問歯科だから不便するということはあまりないはずです。

訪問歯科の申し込み方法

申し込み方法は歯科医院により異なりますが、多くの場合は電話申し込みが可能です。その他にも、インターネット申し込みや郵便申し込みなどもあります。まずはお電話で相談してみるとよいでしょう。

訪問歯科では歯科医院により治療の流れに違いがありますが、ほとんどの場合次のような流れで治療を行います。

歯科医師

1.訪問カウンセリング

治療前にカウンセリングを行います。どのような口腔内トラブルが起きているのかなどを調べ、その人に合った治療計画を立ててくれます。このとき、歯科医師が直接訪問するのではなく、歯科助手や歯科衛生士などが訪問し、治療の際に歯科医師と同行することが多いでしょう。

2.治療開始(数回)

実際の治療が始まると、歯科医を含め2~3人ほどが訪問し治療を行います。治療中は寝たままや椅子に座ったままでも治療が可能で、症状によっては数回に治療が必要になることもあります。

3.検診

治療が終わると、数ヶ月後に検診が行われます。検診は、ほとんどが訪問ではなく電話で経過を確認することが多いでしょう。完治していないようならば、再度訪問カウンセリングをし、治療を行います。

訪問歯科は、みなさんの味方です

歯科治療

こ訪問治療では身体が不自由で歯医者に足を運べなくても、適切な治療を受けることができるサービスです。みなさんの周りには歯科治療が必要だけれど、適切な治療を受けることができていない人はいませんか? 
もし、いたならば、訪問歯科をすすめてみるといいかもしれません。

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