口が乾く際にすべきドライマウスのセルフチェック10点

2018.05.15 healthSUE

まずドライマウスとは?

枕元の水

ドライマウスとは、唾液の分泌量が低下して口の中が乾燥する「口腔乾燥症」という病気です。ストレスや食習慣などが主な原因とされており、ストレス社会や食生活の変化の影響を受けた「現代病」とも言われています。

ドライマウスは初期のうちは自覚症状に乏しいため、つい軽視してしまいがちです。しかし、悪化すると口の中のさまざまなトラブルの原因になりかねないので注意が必要です。症状の進行を防ぐためにも、早期発見・早期治療が大切だと言えます。

ドライマウスのセルフチェック

赤いマーカー

ドライマウスの症状がある方は非常に多く、日本では800万人がドライマウスに悩まされていると言われています。また、ドライマウス予備軍は想定3000万人にも上ります。気づいていないだけで、多くの方がドライマウスの症状がすでに出ているかもしれません。ドライマウスのチェック項目10点を確認してみましょう。

□ 1. 口の乾燥が3ヶ月以上続いている

一時的に口が乾燥しているのであれば、ドライマウスとは言い切れません。緊張して口がカラカラに乾いてしまうなどは、誰もが経験することです。しかし、口の乾燥が長期間(3ヶ月ほど)にわたって続いているのであればドライマウスの可能性が高いと言えるでしょう。

□ 2. 口の中がネバネバする

唾液には、「サラサラ」としたものと「ネバネバ」したものの2種類があります。理想は口の中がサラサラとしていることですが、ドライマウスの場合は主にネバネバの唾液が分泌されます。糸を引くような粘稠性の高い唾液が分泌されている場合は、ドライマウスになっている恐れがあります。

□ 3. 乾いた食品が食べにくい

おせんべいなどの水分のない乾いた食品は、唾液の量が少ないと食べにくいものです。ドライマウスの患者さんの中には、乾いた食品を食べるだけで痛みが生じるという方もいます。そして、これが原因で食事が嫌になってしまうこともあるようです。

□ 4. 水をよく飲む

ドライマウスになると、口の中を潤すために水をよく飲むようになります。特に乾いた食品を食べるときには頻繁に水を飲む傾向があります。以前より水を飲む頻度が上がったと感じたら要注意です。

□ 5. 口臭が気になる

唾液には口の中を洗い流す役割がありますが、唾液の量が少ないときちんと自浄できずに口の中に雑菌が溜まってしまいます。また、唾液が本来もつ抗菌作用も十分に発揮することができません。そのため、ドライマウスになると口臭が気になるようになります。

□ 6. 口内炎ができやすい

口内炎は、口の中にできた傷が細菌感染を起こすことによって発症します。唾液が十分に分泌されていないと傷の治りが遅くなり、また口の中に細菌が溜まりやすくなるので、口内炎になりやすくなります。

□ 7. 虫歯になりやすい

唾液は口の中のpH バランスを保つ働きがあり、唾液が少なくなるとそのバランスが崩れて虫歯菌が繁殖しやすくなります。このことから、虫歯予防のために唾液は欠かせません。虫歯になりやすいと感じたら、唾液の分泌量が少ない可能性があります。

□ 8. 唇にヒビが入る

軽度のドライマウスであれば、自覚症状はそれほどありません。口の中が少し乾燥したりネバネバしたりする程度です。しかし、ドライマウスが進行すると唇にヒビが入るなどの症状も現れます。

□ 9. 口が乾燥して目が覚める

ドライマウスが悪化すると、睡眠にも悪影響を与えます。口が乾燥して夜中に目が覚めてしまったり、口の乾きが気になって寝つけなくなったりします。このように睡眠が妨げられることは、生活の質にも大きく影響すると言えます。

□ 10. 会話がしにくい

口の中が乾燥したりネバネバしたりすると、会話がしづらくなります。また、ドライマウスが原因で呂律がうまく回らなくなることもあります。ドライマウスによる話しにくさは、日々のコミュニケーションに弊害になる恐れもあるのです。

ドライマウスかも?と思ったら医師に相談を

トースト

ドライマウスをセルチェックするときのポイントを紹介しましたが、10点のうち1つでも当てはまるようであれば、ドライマウスの可能性があります。

ドライマウスは、初めはそれほど症状がありませんが、放置しているとさまざまな口のトラブル、さらには全身のトラブルを引き起こします。ドライマウスの疑いがある際は、ぜひ気軽に医師に相談してみてくださいね。

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