気になる口臭の発生原因とその対処方法をご紹介!
病気を原因として発生する口臭
虫歯・歯周病による口臭
病的な要因による口臭で最も多いと言われているのが、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルによる口臭です。これらは症状が悪化しているにもかかわらず、治療をせず放置している場合に発生します。
虫歯の場合、開いてしまった歯の穴に、歯磨きで落としきれなかった食べカスが溜まり、菌が発生、臭いを出すようになります。さらに虫歯が進行し、神経まで到達してしまうと、神経が腐食し腐敗臭の発生も。神経の腐食が進行すると歯根の先に膿が溜まり、そこから臭うケースもあるのです。
歯周病の場合も原因がいくつかあります。まず1つ目は、歯石によって歯ぐきが腫れて出血し、血なまぐさい臭いを発生します。2つ目は歯周ポケットに長い間細菌が溜まっていると細菌が腐敗し、口臭の原因になるとされています。3つ目は歯周ポケットが深くなってしまったことにより、歯ぐきに膿がたまり、その膿が臭いの発生源になってしまいます。
【改善方法】
虫歯や歯周病が原因の口臭を改善するには、歯科医院で虫歯や歯周病の治療を行いましょう。また、治療したら終わりではなく、定期的に歯科医院でメインテナンスを受け、口腔内を清潔な状態に保つことが重要です。
ドライマウスによる口臭
ドライマウスとは、唾液量の分泌が減少してしまうことによる発生する症状で、唾液の分泌量が減少することで、口腔内の殺菌力が著しく低下するため、細菌が増殖し、口臭が発生しやすい環境になります。日本では約800万人から3000万人がドライマウスであるとされ、呼吸法が大きく関わっています。
口呼吸をすることにより口腔内が乾いてしまい、ドライマウスになってしまうことが多いそうです。鼻呼吸をすると口が常に閉じている状態なので、口腔内が乾燥することはありません。しかし、口呼吸の場合は口腔内を空気が出入りするので、乾燥しやすくなってしまいます。乾燥したことにより、舌の上の白い部分の舌苔(ぜったい)が溜まってしまい、口臭の原因となるのです。
【改善方法】
改善するためには、通販などでも購入できる閉口テープが効果的。睡眠中に口にテープを貼ることで半強制的に鼻呼吸をするという方法です。応急的な処置ではありますが、継続することで徐々に改善が期待できます。
内蔵や呼吸器による口臭
口臭の根本的な原因が口腔内ではない場合は、内蔵や呼吸器などが原因になっていることがあります。特に胃腸が関係していることが多く、胃腸のコンディションが優れず、消化不良を起こしていると口臭が発生します。
【改善方法】
この場合、口臭の原因が内臓や呼吸器なので、一般的な口臭対策では改善が期待できません。さらに、胃腸の状態が悪い場合、口臭の原因となるだけでなく、なんらかの疾患の恐れもあるので、早めに専門医へ相談することをおすすめします。
生理的な要因で発生する口臭
空腹による口臭
実は空腹も口臭の原因になるってご存知でしたか?人間は空腹の状態が続くと唾液量が減少し、殺菌力が低下するため、それにより口臭が発生します。特に女性の場合は無理なダイエットなどで常に空腹になることが多く、このような場合、唾液量が減少し、口臭が発生しやすくなるので注意しましょう。
【改善方法】
ダイエットによる空腹時の口臭の場合は、小まめに食事を摂ることで、口臭の発生を抑えることができます。低カロリーで高タンパク質な食材をなるべく小分けにして、少しずつ食べてください。
薬物による口臭
抗うつ薬や、抗不安薬、抗精神病薬などの薬物は、副作用により口臭を引き起こすとされている薬剤です。また、抗生物質なども長期服用すると口臭が発生すると言われています。
【改善方法】
口臭がするんじゃないか……、と気になりますが、服用をやめてはいけません。薬剤の種類や量を変更することで口臭が改善されることがありますので、必ず医師に相談するようにしましょう。
また、薬物による口臭は、あくまで一時的なものに過ぎませんので、服用をやめると自然に改善できるので安心してください。
月経時の口臭
女性は月経時に身体のさまざまな変化を感じることがあると思います。これらはホルモンバランスが変化していることが主な原因です。
そして、唾液もホルモンバランスによって濃度が変化し、濃度が濃くなると、硫黄化合物を作りやすくなるので、口臭が発生する原因になります。
【改善方法】
月経時の口臭は、月経が終わると自然にホルモンバランスが整うので、口臭が改善されます。気になる人は、水分をたっぷりと摂ると、ある程度緩和されるので試してみてください。
自分の口臭がどの種類なのか把握しましょう
みなさんは、自分の口臭の原因として当てはまりそうなものはありましたか?今回ご紹介したものは口臭の原因の代表的なもので、その他にも、さまざまな要因が考えられます。
口臭が気になる人は、自分の口臭の原因をしっかりと把握して、それに応じた改善方法にチャレンジしてみてください。