精神的要因で唾液がネバネバに!? ストレスと口内環境の関係
どれだけ対策してもネバつく場合はストレスが原因かも……
口の中がネバネバする原因には唾液が大きく関係しています。唾液は口の中の雑菌増加を抑えるという重要な役割を果たしているため、唾液の量が少ないと口腔内を衛生的に保つことができません。そうなると雑菌が増える一方なので口の中がネバネバとした感じになり、さらには口臭も発生するという悪循環を生み出すのです。
唾液の分泌量を増やすための対策はさまざまありますが、どれだけ対策をしてもネバつきを改善できない方がいるのも事実です。そのような方は唾液の分泌量だけでなく、ストレスが影響している可能性も考えられます。ストレスが口腔内のネバつきと関係していると言われてもピンとこないですよね。そこで、ストレスがなぜ口の中をネバつかせるのかご説明していきます。
自律神経の乱れは唾液の質と量を変えている!
ストレスを感じると自律神経が乱れ始めます。「交感神経」と「副交感神経」という言葉を聞いたことがあると思いますが、ストレスを感じ始めると交感神経というものが活発になります。この交感神経が働きすぎると、体を正常にしようとしてくれる副交感神経の働きが弱くなってしまうため、これが唾液の分泌量が減ってしまいます。常に緊張や不安を感じている人ほど唾液の分泌量が少なく、口が渇いた感じを覚えるのです。
また、交感神経が活発になると唾液の量が減るだけでなく、唾液の中にムチンというたんぱく質が増加します。このムチンはネバネバとした性質を持っているため、ムチンが増えれば増えるほど口の中がネバつきます。
口の中のネバつきを改善する方法
口の中のネバつきを治し、口内環境を改善する方法をご紹介します。
1.ストレスと上手に向き合う
日頃からストレスと上手に向き合うことは、口腔内のネバつきを改善するのに効果的です。いくらネバつき対策をしても、過度のストレスや緊張と隣り合わせだと交感神経の影響でネバついた唾液が出やすくなります。最近は仕事や私生活のことでストレスを感じている女性も非常に多いですから、口臭や口の中のネバつきに悩んでいる女性も少なくありません。ストレスを和らげることができれば唾液が出やすくなり、口内環境の改善につながります。もしストレスを解消してもネバつきが改善されないようなら、歯周病かもしれません。その時はなるべく早めに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
2.唾液の分泌を促す
口の中が乾いているとき、唾液の分泌量を増やすためのさまざまな方法がありますが、もっとも手軽に取り入れられる方法には以下のようなものがあります。
・食べる時によく物を噛む
・ガムなどを噛んで顎を動かす
・口の中で舌を回して唾液腺を刺激する
・こまめな水分補給(できれば水で)
・口を閉じて寝る
日頃から小まめな水分補給を心がけて体内の水分不足を防ぐようにしておくことも、唾液の分泌を促す効果が期待できます。
3.歯磨きを見直す
歯磨きの仕方も口腔内のネバつきに影響します。とくに就寝前の歯磨きは大切で念入りにやらないと歯の間に食べカスを挟んだまま寝ることになるので、細菌が繁殖しやすい口内環境を作ってしまいます。丁寧なオーラルケアを心がけて、寝起きで口の中がネバつくのを予防しましょう。
ストレスと上手に付き合い口内環境を改善しましょう!
口腔内のネバつきはストレスも原因のひとつです。とくに日本人は日々感じているストレスを上手に発散できない方が多く、口の中のネバつきに悩まされている方が多いです。ストレスを、上手に解消して口内環境をキレイに保てるようにしましょう。