ジョギング後に口臭発生!運動と口臭の関係性

2017.05.23 health渡辺蘭

運動後の口臭が気になるのは……

運動をすると口が臭くなる3つの理由

1.口呼吸が多くなる

女性アスリート

運動後に口のニオイの原因として一番挙げられるのは、口の乾燥です。特にジョギングなどの有酸素運動をしているときには、鼻呼吸だけでは酸素が足りない状態になります。その際、口呼吸も同時に行うことでより多くの酸素を取り込めるようになりますが、口腔内が乾燥しで、一時的にクサくなります。

2.汗をかき身体の水分が減少する

男性アスリート

激しい運動をして汗をかくことで、一時的に身体から水分がなくなるため、唾液の分泌量も低下します。すると口腔内が乾燥した状態になるため、細菌が増殖し、口臭が発生します。

3.唾液の質が変わる

唾が飛ぶ

呼吸をすることで空気が口腔内を通過すると、口腔内の粘膜が乾いてきます。すると唾液に粘り気が出てしまい、ドロドロとした痰のような状態になります。この状態になると、口腔内全体に唾液が行き届かなくなり、殺菌力が低下し、一時的に細菌を殺すことができなくなるので、結果的に口がクサくなります。

運動後に水分補給をすればすぐに改善できる

運動後は、口腔内の乾燥や身体の水分量の低下、唾液の質の変化などにより、口臭が一時的に発生します。しかし、運動で口臭が発生するのは、自然なことで、運動後にしっかりと水分補給をして口腔内や身体の渇きをうるおすことで、口臭は改善できるでしょう。

運動でかく汗の量は、気温や湿度、運動量などに左右されますが、1時間程度の運動で約1リットル。たいへん多くの水分を排出しているので、しっかりと水分補給をしなければ唾液の分泌も回復しないため、口臭が発生したままになってしまいます。

運動することで気になる口臭が改善!?

運動で口臭が緩和される3つの理由

山の頂上で飛ぶ

運動によって一時的に口臭が発生することもありますが、長期的な視点でみると口臭の改善が期待できます。それは以下の3つので説明ができます。

1.自律神経が整う

私たちの身体には、全身の機能をコントロールする「自律神経」という器官があります。この器官は、ストレス過多や緊張をしている場合に乱れてしまい、唾液の分泌にも影響を与えることで、ドライマウスのような状態になることもあります。しかし、適度な運動を意識することで、乱れていた自律神経を整えることにつながり、唾液の分泌量がよくなり、口臭の改善が期待できます。

2.血行がよくなる

運動をして筋肉量が増えると、心臓から送られてきた血液を送り返す力が強くなるので、血流がとてもよくなります。血流は唾液と密接な関係があり、血行がよくなることで唾液腺周辺の血行がよくなり唾液の分泌量が増えて、口臭の改善が期待できます。

3.便秘が解消する

体幹を鍛える運動をすると、腹筋や背筋などの筋肉が強化されます。これらの筋肉は腸を動かす働きを担っているので、筋肉量の増加に伴い腸の働きが活発化して、消化不良を起こしにくくなります。実は、消化不良も口臭の原因のひとつなのです。

消化不良を起こすことで腸内に残った食べ物が腐敗して体内で悪玉菌が増えて、口臭の原因になります。しかし、腸回りの筋肉量が増加し、消化不良を予防できるので口臭の改善につながります。

口臭予防のためにも適度な運動をしましょう

運動によって一時的に口臭を発生することはありますが、水分補給をしっかりとすれば、すぐに改善することができます。適度な運動は、長期的に考えれば口臭の予防につながるので、口臭が気になるという人は身体を動かす習慣を身につけると口臭の改善が期待できますよ。

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