1日に歯を磨く回数の多数派はまさかの〇回以上～歯の本音調査第9回～

1日3回の食後が基本？3回以上が最多に

アンケート結果1位は「3回以上」で47人と約半数の人が答えました。このアンケート結果から、毎食後の歯磨きを習慣にしている人が多いことが伺えます。回答理由として多かったのは、「食事のたびに歯を磨かないと気持ちが悪いから」というもの。食後の口の中のねばつきや歯のざらつき、口臭が気になり、歯磨きをせずにはいられないようです。毎食後の歯磨きが子どものころからの習慣になっていて、しないことに抵抗がある人もいるかもしれません。

その他の回答理由で目立ったのは、「虫歯予防のため」でした。確かに虫歯予防のためにはこまめなデンタルケアが欠かせません。また、丁寧な歯磨きは歯周病予防にもつながります。近年では日本人の8割が歯周病（もしくは予備軍）だと言われていますが、デンタルケアに対して高い意識をもっている人は多くいるようです。

なお、アンケートで「3回以上」と答えた人の大半は、1日3回毎食後はもちろんのこと、中には4回以上歯磨きをする人もいました。しかし、歯磨きをし過ぎると知覚過敏の症状が出ることもあります。丁寧にデンタルケアをするのは良いことですが、やりすぎには注意した方がいいかもしれません。

1日2回と答えた人も約半数！朝晩の歯磨きはマスト

1日2回歯を磨くという人は100人中46人で、1位と2位は非常に僅差でした。そして、アンケートに2回と回答した人のほとんどが朝と夜に歯を磨いているようです。この理由は、「昼に歯磨きをする時間が取れないから」です。学校や職場だと歯磨きする時間と場所をなかなか確保できない人も多いのかもしれません。

もちろん、お口の健康を考えるうえでは、1日2回しっかりと歯磨きをしているのであれば基本的に問題はありません。回答の中にも、「歯医者さんにしっかりと歯磨きができていると言われた」というものがありました。しかし、「夜に忘れてしまうので朝と昼に歯磨きをしている」という場合は要注意。アンケート結果からは朝昼に歯磨きをしている人が一部いることが伺えますが、夜の歯磨きを欠かしてはなりません。なぜなら、寝ている間は唾液の分泌が極端に減るため、口の中で菌が繁殖しやすくなるからです。

歯を磨く回数も重要ですが、歯を磨くタイミングも同じくらい重要です。夕食後、あるいは就寝前はより丁寧に磨く必要があることを覚えておきましょう。

「面倒だなぁ」という怠惰の心はオーラルケアにとって大敵！

アンケート結果3位「1回」が6人、4位「毎日は磨かない」は1人とどちらも少数派でした。しかし、歯を磨くことを習慣化できていない人が少なからず見受けられました。回答理由を見ると、「本当はもっと歯磨きをするべき」と考えている人と、「1日1回で十分なのではないか」と考えている人に意見が割れています。どちらにしても、歯磨きに対する意識が不十分であるという点では変わりないと言えます。

歯磨きをしなくても目立った虫歯や歯周病など病気を発症しなければ、特に問題がないように感じられるでしょう。しかし、歯磨きを怠ることで歯の寿命は短くなっており、そうしたケア不足は蓄積していくことを忘れてはいけません。いつまでも自分の歯でおいしく食事をしたいのであれば、歯磨きの習慣を今一度見直した方がいいでしょう。

常にケアの意識を持って習慣化することが大切

実際のところ、歯磨きをする回数には正解はありません。しかし、最低でも朝と夜の2回は歯磨きをすることをおすすめします。そして、回数以上に大切なことは「しっかり歯垢を落とす」ことです。どれだけ頻繁に歯磨きをしていたとしても、歯垢を落とし切れていなければ意味がありません。

ほとんどの人が毎日行う歯磨きですが、隅々まできれいにするのは案外難しいものです。たまにはデンタルフロスや歯間ブラシなどのアイテムを使い、効果的なデンタルケアを心がけてみてください。そして、定期的に歯科医院に足を運んで専門家にお口の状況をチェックしてもらいましょう。

▼▼これまでの歯の本音調査まとめ
歯の本音調査結果報告！20回分の記事まとめ

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