QOL向上のために!ライオンが提唱する「健口美体操」のやり方

2018.04.10 health福本春香

健口美とQOLの深い関係

老夫婦

健口美体操の「健口美」とは、健康と美容を組み合わせた健康美という言葉にお口を当てはめた造語です。お口の健康・美容を保つことで、QOL(生活の質)を向上させるために作られた言葉でもあります。

みなさんが年をとったときを想像してください。長生きできたとしても、寝たきりで自身で自由にできない生活だと寂しいですよね。そのため、筋トレで体の筋力を維持したり美容に力を入れたりするのも大事ですが、生活における「すべての入り口」とも言えるお口の健康を保つことが不可欠なのです。お口を健康に保つことで以下のようなメリットがあります。

メリット1:ずっと楽しく食事できる

「食べること=生きること」と言ってもいいほど、食事は生きるうえで不可欠な行為です。いくつになっても好きな物を家族や友人らと楽しく食べて過ごしたいですよね。そのためには、自分自身の歯を健康な状態で保ち続けることが必要です。

メリット2:抵抗力がアップする

唾液には洗浄効果があり、よく噛んで唾液を出すことでお口の中をキレイに保てます。するとウイルスなどが体に侵入するのを防ぎ、インフルエンザや風邪を予防できます。

メリット3:噛むことで老化のケアに

よく噛むと脳へ送り出す血流が増え、脳の働きを活性化させます。実際に認知症の人ほどお口の中にトラブルを抱え、物をきちんと噛めないケースが多いという報告もあります。よく噛むことで脳の機能を保ち、認知症予防が期待できます。

健口美体操のやり方

口をあける

QOL向上のために重要な健口美を維持するために歯磨きや舌のケアをしっかり行うのは、もちろん重要です。さらにお口の機能維持のために「健口美体操」を行えば、いくつになっても元気な状態をキープできます。やり方は以下の通りです。

その1:口の周りを元気にする体操

唇や頬の筋力をアップすることで、明瞭な発音を維持したり食べこぼしを予防したりできます。

・口をすぼめ、その後「いー」と言いながら開く
・「ぱぴぷぺぽ」とゆっくり5回繰り返す
・大さじ1杯程度の水を口に含み、左右上下にブクブクと30秒うがいする

その2:しっかり噛むための体操

噛むことにより唾液がよく出るようになり、口腔内を健康な状態に保ちやすくなります。

・食べる時は両方の歯で30回以上よく噛む
・指を両方の耳の前に当て、円を描くようにマッサージして唾液を出す
・舌を前に出して10秒、喉の奥に引いて10秒保つ。その後左右に舌を出しそれぞれ10秒ずつキープ。最後に上下に動かす。これを1セット5回、1日2セット行う

その3:飲み込みを保つための体操

飲み込みに関連する筋力を維持することで、むせなどの症状の改善につながります。

・息を大きく吸って3つ数えながら吐く。「パパパ、タタタ、カカカ」とできるだけ早くたくさん言う。最後に「ア~」とできるだけ長く言う。これを食べる前に毎回行う
・ベロを少しだけ口の外に出したまま、つばをゴックンと飲み込む
・手のひらをおでこに当て押し合うようにし、5つ数えながらおへそを覗き込む

今日からでも取り入れて実践できそうなものがあれば、すぐに採用してみましょう。

健口美を保つには普段からの意識向上が重要

頬を包む

今後、年を取っても健口美を保ち続けるためには、「自分にはまだ早い」と思わずに普段からお口の健康に対する意識を向上させることが重要です。その手段の1つとして、健口美体操やお口のケアを取り入れてみましょう。お口が健康であれば、それだけQOLの向上にもつながるはずです。

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