マスクマジック?歯科衛生士や歯科医師はなぜマスクをしているの~ちぃ先生の手記第96回~
マスクをつけていてもメガネが曇らないのはなぜ?
どうして歯科衛生士や歯科医師は「マスク」をしているの?気になる理由
マスクをする主な理由をして「感染予防」があげられます。虫歯や歯周病は感染症であるため、歯科医師や歯科技工士などのスタッフも、感染予防目的でマスクをしていることが多いでしょう。
それに治療などについて説明をする際にツバが飛ぶこともありますので、患者さんのためにもマスクをするよう心がけています。また被せ物や仮歯を削って調節する際、飛沫が目などに入ると危険です。そのためマスクだけではなく、目元をガードするゴーグルなどをしている場合が多いです。
ほかにもマスクは「においを防ぐ」という役割も担っています。歯周病や内臓疾患などで口臭が出てしまう患者さんもいますが、どんな場合もスムーズに対応できるような工夫です。
また仮歯を調節するとき、高速回転するドライバーによって悪臭が発生することがあります。ですが、ちぃはそんな時、マスクをしていてもにおいが防げているという感じはあまりしませんでした。防げる場合と防げない場合があるといえます。
歯科衛生士に聞きたい!マスクをしていても化粧崩れしにくいテクニック
マスクをしているとメイクが崩れやすくなるため、歯科衛生士のお仕事のとき、ちぃは少しでも崩さないための工夫をしていました。
下地とパウダーだけの極薄メイクにする、密着度が高いリキッドファンデーションを使うなどです。チークはパウダータイプだと崩れやすいので、クリームタイプやリキッドタイプで頬を染めるようにつけるのがおすすめ。リップメイクは必要最低限にし、保湿をメインに考えます。歯科医院に備えてある白色ワセリンを使用するベテランパートさんもいました。唇の血色が悪い方は、ティントタイプのリップなら落ちにくい傾向にあるので、使ってみると良いでしょう。
マスクをすると呼気などで顔周りが暖かくなります。そのせいで汗をかきやすくなり、よりメイクが落ちやすい状況に……。
歯科衛生士だと忙しくて難しいのですが、マスクをしているときは小まめなメイク直しをおすすめします。
歯科衛生士が教えるマスクをしてもメガネが曇らないテクニック
マスクをしたままメガネをかけると、自分の呼気でメガネが曇ってしまいます。ちぃの同僚もそれで悩んでいました。視界が悪くなってしまうけれど呼吸をしないわけにはいきません。メガネを曇らせないためにはどうしたら良いのでしょうか?
そんなときは、マスクのワイヤーが入っている上の部分を少し内側に折り曲げ、その上からメガネをかけると曇りにくくなります!ワイヤーを鼻の隆線に沿わすこともお忘れなく。
またファッション性や小顔効果を気にして、顎までマスクで覆わない方もいますが、感染予防の観点からはNG。顎の先から鼻の上まで広範囲を覆わないと、せっかくマスクをしていても細菌や花粉が入ってきてしまうリスクがあるでしょう。マスクをする際には気をつけましょうね。
ときどき「マスクを外してみてほしい」という要望を受ける歯科衛生士さんもいるようです。しかし歯医者さんや歯科衛生士さんがマスクをするのには大切な理由があるので、無理にお願いすることは避けましょうね。
メイク崩れを防ぐコツやメガネを曇らなくするテクニックは、歯医者さんや歯科衛生士さんだけではなく、マスクをするすべての人が応用できます。
これからの季節、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかる人が増加し、マスクが必要になる場面もあるでしょう。「メイクが崩れてしまうから」「メガネが曇るから」と遠ざけず、寒い冬を健康に過ごすためにマスクを活用してくださいね!
【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~