子供の頃に歯列矯正をしたほうがいい理由

2017.02.24 healthYUKI

乱れた歯並びは顎の成長の邪魔になる

子どもの歯

子供の頃に歯列矯正をしたほうがいい一番の理由は、歯並びの悪さが顎の成長を妨げるためです。歯の土台となる顎は、歯並びの影響を受けやすく、歯並びが悪いことで顎の成長の邪魔になり、上顎と下顎のバランスが悪くなってしまうのです。具体的には、噛み合わせの悪い歯があることで、上顎と下顎のどちらからかが、出ているもしくは、左右の顎の形が歪んでしまうことがあります。

子供は成長途中。骨格が大きく変化するため、将来的に顎が変形するような歯並びをしていたとしても、子供の頃に歯並びを治してしまえば顎の変形で一生後悔することはありません。

しかし、子供の頃に歯並びを治さず放置してしまい、顎が変形してしまうと、大人になってから、顎の美容整形手術を受けると同時に歯列矯正を受けなければならないという未来が待っています。お父さんお母さんは、自分のお子さんの歯だけでなく、歯並びが悪いことで他にどのようなリスクがあるのかをしっかりと考える必要があるでしょう。

抜歯の必要性が減る

肩を組む少女

現代では顎の横幅が狭い子供が増えています。これは食生活の影響が大きく、柔らかいものばかりを食べるようになってきた現代では、昔の人と骨格が大きく変化しているのです。しかし、顎の横幅が狭くなってしまったことである問題が発生します。

それは、歯のスペース不足です。大人の歯(永久歯)は上下で16本ずつ、合計で32本あります。これは、親知らずを入れた本数です。本来ならば、この本数が収まっていた上下の顎は、その幅が狭くなったことで16本きれいにと収まることができなくなるのです。

そのため、大人になってからの歯列矯正では顎のスペースに収まりきらなかった歯を抜いて、歯列矯正をしなければなりません。抜歯の本数は平均で2~4本。多くの大人が歯列矯正前に抜歯します。

しかし、子供の頃に歯列矯正をすれば、顎が正しい形に成長し、永久歯が生えるスペースを確保できるので、抜歯をしなければ歯が顎に収まらないという事態を回避できる可能性が高くなります。

永久歯は一生物です。1本でも多く歯を残してあげるためにも、子供の頃に歯列矯正をしたほうが子供のためでもあります。お父さんお母さんは子供の将来的な歯の成長をしっかりと考えてあげましょう。

大人になってからだと歯列矯正が面倒になる

大人になってからの歯列矯正は大掛かりになる可能性があります。歯列矯正の器具を装着するために掛かる費用は約100万円前後。歯列矯正を大人になってから自ら行うのは、経済的に余裕がないとできません。また、もちろん通院の必要もあります。

子供の頃ならば、幼稚園や保育園、学校などが終わってから、そのまま歯医者に行って装置の調整などを行えますが、大人になってから仕事の合間を見つけて1ヶ月に1回というペースで数年間通院しないといけないと考えると、かなりの手間になることが想像できるでしょう。

さらに、見た目の問題もあります。例えば美容師などの接客業をしている場合や、将来的にモデルを目指している場合、決して悪いことではありませんが、見た目的な観点からいうと、矯正器具を装着している歯は決して見栄えがよいものではありません。

矯正器具を目立たないように裏側に装着する「裏側矯正」やマウスピースを装着する矯正方法もありますが、裏側矯正の場合は150~200万円が相場です。マウスピース矯正になると、費用は安いですが成長した大人の歯を動かすには、かなりの時間を必要とします。

子供の将来を考えて早いうちに歯列矯正をさせましょう!

矯正

子供の頃に歯列矯正を受けさせることには、多くのメリットがあります。大人の歯列矯正は子供の歯列矯正に比べると、デメリットが多いのでお子さんの歯並びが気になっているお父さんお母さんは、将来のことも考えて、早いうちからの歯列矯正を検討してみてはいかがでしょうか?

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